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“この道50年”の節目にお客さまの声をじっくり聞く「染織近藤」

(株)「染織近藤」取締役会長・近藤典博氏

きもの業界染織近藤 2018.10.30

 

株式会社 染織近藤

代   表 取締役社長 近藤宏和氏

創   業 1936(昭和11)年

本社所在地 岡山県岡山市北区丸の内1-7-3

取扱商品  呉服、和装小物の専門店

ホームページ http://www.sensyokukondo.co.jp/

 

「染織近藤」(岡山市、近藤宏和社長)は、地域のお客さまに支持される店づくりをモットーにきものを着る機会づくりを提案する「KIMONO倶楽部」をはじめ、「きもの勉強会」、「男女のきもの着方教室」などを通じてファンづくりを積極的に進めています。来年、創業83周年、近藤典博会長がきものの世界に入って50年になるのを機に話を伺いました。

近藤典博会長

 

 

“この道50年”の節目にお客さまの声をじっくり聞く きものを着る機会づくりを提案する「KIMONO倶楽部」が好評!

――近藤会長は、“この道50年”を迎えられます。

 

「そうですね、1969年(昭和44)3月に大学を卒業し、4月1日大阪の呉服専門店『まつや』さまに入社しました。そこできものの修業に入るのですが、そこから数えて早くも50年になります。『まつや』さまで修業した後、家業を継ぐために岡山に戻ります」

 

――岡山に戻られて、まず始めたのが、きものを着る場を提案することだったとお聞きしました。現在、続けておられる「KIMONO倶楽部」ですが、きっかけはどうだったのですか?

 

「『KIMONO倶楽部』は、お客さまの西川邦子さまから『きものは持っているけど、きものを着て行く場をつくって欲しい』と頼まれたのです。岡山はお茶、お花などの伝統文化が盛んできものを愛用される方も多いところですが、きものを着て行く良いところがあまりないと言われたのです。西川さまだけでなく、他の方からもそういう声をお聞きしたので、そこから『KIMONO倶楽部』を発足しようと思いました。だた、あくまでもお客さまが主体になっていただくために、お客さまが自主的に会を企画して、弊社は事務局として運営に携わる形にさせていただいております。

お客さまを代表して西川さまに部長になっていただき、ほかのお客さま8人の方に副部長になっていただいて、いろんな企画を練っていただいております。毎年、新年会、春の花見、夏のゆかた会、バス旅行、きもので観劇などを実施していますが、ちなみに今年の夏に実施した『KIMONO倶楽部』は136例会。『ゆかたで七夕・夢二郷土美術館へ』というタイトルで岡山市中区浜の夢二郷土美術館で開催しました。夢二郷土美術館を夜間開放し、アコーデオンでのウエルカム演奏、小嶋ひろみ館長代理・学芸員の作品解説、七夕にちなんだ料理を楽しんでもらおうという趣向でした」

 

夢二郷土美術館で実施した「KIMONO倶楽部」第136例会

ご家庭の嬉しいことをお祝いする

――「KIMONO倶楽部」では毎年1月、“呉服(五福)でHAPPY・お祝いの会”を開催されています。お客さまのご家庭で嬉しいこと、良いことを年の初めに皆さんでお祝いしようという会が好評ですね。

 

「皆さま方のご家庭で、例えば、お子さんが誕生したとか、七五三、入卒、十三参り、成人式、還暦、古希、喜寿、傘寿、叙勲など褒賞を受けたお客さまをお祝いしようというのが趣旨で開催しています。今年のお祝いの会には70人が出席され、はじめにホテル内に設置された神社でお祓(はら)いをし、七五三のお子さん、厄年、還暦、古希などを迎えた女性に西川部長がお守りをお贈りしました。また、会場を移してのパーティーでは、参加者によるミニきものファッションショーや隠し芸(一絃琴の演奏、日本舞踊、歌、バイオリン演奏、歌とエレキ演奏など)を披露していただきました」。

 

――「きもの勉強会」では、きものに関わるさまざまなことを勉強されています。

 

「『きもの勉強会』は、年3回開催しています。染織に関わる専門的なことがらをお客さまの目線で勉強しようという会ですが、例えば『きものお手入れと作州絣(さくしゅうがすり)について』の勉強会では、シミ抜き職人の日名川茂氏をお呼びして襟(えり)汚れの落とし方を中心に実演を交えながら講義していただき、『作州絣』は染織作家の日名川茂美さんに『作州絣』の基本的な話と実際に綿を紡ぐ体験をしていただきました。次は来年2月、皇室のきものとご自分の寸法について勉強します。この他、『男きもの着方教室』では、単衣きもの、袷きもの、羽織、袴、羽織紐の結び方などを稽古しています」。

 

岡山の染織にこだわった「男縁帯」

 

“ザ岡山”を展開

――さて、近藤会長は、「きもの勉強会」で講師に呼ばれた「作州絣」の先生もそうですが、岡山の染織にこだわったものづくりも進めておられます。

 

「『作州絣』に関して言えば、実は作り手がいなくなるほど絶えようとしていました。それはもったいないことですし、そういう作り手の方をもう一度スポットライトを当てたいと思ったのです。作る方がいなくなれば、それで技術は絶えて、終わりですから……。それは『烏城(うじょう)紬』も同じです。作り手に何とか頑張って欲しいと思っています。それと、岡山はご存じのように備前焼や井原はデニム生地の産地ですが、児島は『真田紐』を生産しています。今、備前焼を使った羽織紐や井原のデニム生地できものや作務衣(さむえ)などもオリジナルで製作しており、また、畳の縁を使って男物の帯を『男縁帯』(綿/麻)のネーミングで作っていますが、この畳縁は児島のメーカーに製造を委託してつくっていただいており、ジーンズ風のステッチをあしらったものです。これら岡山のものをまとめて“ザ岡山”というネーミングで展開しているところです」。

 

――近藤会長は来年、この道50年ということですが。

 

「今日までお客さまをはじめ、仕入れ先や加工先など多くの方のおかげもあり、長年きものの世界で仕事をさせていただいておりますが、やはりこの節目に今一度お客さまの声をじっくり聞こうと思っています。そういう意味で今年11月23日(金)勤労感謝の日に『きもので感謝の集い』という催しを弊社と弊社の駐車場を利用して開催し、お客さまにはお抹茶、お菓子、点心を用意して『きもの談議』をしたいと思います。会社の近辺は岡山でもカルチャーゾーンとして知られ、後楽園、岡山城、美術館、博物館、図書館などがあり、きもので来ていただいた方はそのままカルチャーゾーンを散策していただけると思います。今回の『きもの談議』では、皆さま方からきものに関することを何でもお聞きして、弊社のこれからのサービスの向上につなげていきたいと思っております」

(文・西本俊三)

 

店舗の2階では「リサイクル展」を開催

 

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