Next Webolution|PR現代

トップインタビュー 挑戦する経営者たち

いま、パワフルなのは女性! 今後のジュエリー業界のカギを握る 女性たちが贈るメッセージ!

ジュエリー業界の“いま”を輝く女性たちによるパネルディスカッション

ジュエリー業界 2018.11.07

ジュエリー業界で働く女性たちに向けて、それぞれ異なる業態で活躍する3名のパネラーを迎え、活発な意見交換会を開催した。(8月30日〈木〉開催「JJFジャパンジュエリーフェア」〈東京ビッグサイト〉「日本ジュエリー協会」主催パネルディスカッションより)

 

Cafe Ring クリエイティブディレクター 代表 青木千秋 氏
(株)ヨコヤマ販売企画部 企画リーダー/UMBILICAL CORDデザイナー 横山めい 氏
(株)ジェムストーリー Gemstory Australia 代表 Malayvone Souvannavong(マライボン スバンナボン) 氏

 

1.ジュエリー業界に入ったきっかけは?

横山 私は実家が宝石店でしたのでジュエリー業界は身近な存在で、宝石を身に着けるのもごく自然なことでした。大学は東京に進学しましたが、夏休みに実家でアルバイトをしたのが最初の経験です。イオンモールの店舗での販売経験でしたが、生活必需品の中で「生活不必需品」である宝石を見に来られるお客さまに接してみると、生活不必需品を売ることの面白さに楽しくなり、その後専門学校に入って知識を身につけました。

 

青木 私は宝飾業界で働いたことはなかったんですが、ジュエリーは大好きで、20代半ばからジュエリーを集め始めたんです。当初は10万円台から25万円くらいまでのものでしたが、長く愛用するものを買う店を考えたとき、商品、接客、店の雰囲気と三つそろったところがなかったんです。なら自分で作ろうと思ったのがきっかけです。

 

マライボン 私はオーストラリアのシドニーで育ちましたが、大学生のときに父が事業に失敗して失踪してしまい、突然働くことになりました。お給料のいいところを探して免税店に行き着き、そこでオパールに出会いました。その免税店はとくにオパールの販売に力を入れていたんです。オーストラリアはオパールの産地として有名で、ピンクダイヤなど他の宝石もたくさん産出しますが、私はオパールに魅せられてしまったんです。好きなオパールに接してインセンティブがもらえて毎日が充実していました。オパールからいろいろな人との出会いもあり元気をもらっています。今は主人と一緒に経営していますが、実は当時の上司が今の主人なんです。

 

2.今までで一番つらかったことや、もうダメかもしれないと思ったことは?

マライボン これといってありませんが、文化の違いで戸惑ったことはあります。私は日本語は話せますが日本の文化がわからず壁を感じていました。「難しいです」は「NO」なのに「検討します」と勘違いしていたり、思ったことを胸にしまっておくということを理解していなかったために行き違いが起こったこともありました。でもあとは楽しいことばかりです。

 

横山 ジュエラーとしてやっていこうとした矢先に、ワーキングマザーではどうにもできない状況に陥ってしまいジュエリーへの情熱も失せかけたことがありました。そんな時、出産した医院の院長にベビーリングをもらったのが支えになりました。それをきっかけに自分の思いどおりのベビーリングが欲しくなりベビーリングのブランドを立ち上げることになりました。今は子供がインスピレーションの源泉であり働く原動力になっていますが、私を助けてくれたのはジュエリーでした。

 

青木 私もダメかもと思ったことはほぼないんですが、今までやってきて最もキツいと思ったのは銀座店の家賃が150%値上げになった時です。その時は寝つけませんでしたが、逆にこれが銀座で店を続けていく覚悟を固めてくれました。問題が起こったときにどう受け止めるかで、解決への道が変わってくると思うんです。創業した時はダイヤ一粒から始めたんですが、目の前はホワイトオーシャンというか、チャンスがたくさん見えました。自分の状況を相手にどう交渉していけるか、努力できるか、受け止め方次第で道は無限に広がります。

 

3.仕事とプライベートのバランスは?

青木 私の場合人生のテーマが「バランス良く生きる」なので、いつも仕事とプライベートのバランスをとるように心がけています。プライベートの中にも仕事の要素は入ってきますし、仕事を詰め込みすぎるとアイデアも出てこなくなりますから、意識して余白を作っています。人と会う前に必ずクールダウンする時間をとるなど、ほんの少しの“間”を大切にしています。

 

マライボン 仕事とプライベートはかなり曖昧ですね。24時間デザインやお客さまのこと、仕入れのことなどを考えているので、主人と出かけていてもコーディネートを見たりアクセサリー売り場で立ち止まってはぐれたりするのが毎度のことで、つねにマーケティングしている状態です。

 

横山 4歳の娘がいるので目を離せなかったりと、今は物理的に無理な部分は周りに助けてもらっています。ジュエラーをしながらの育児だと、子供と過ごす時間はどうしても少なくなりますが、ジュエラーの母と育った自分のことを振り返ると、愛情たっぷりに育てられた実感があります。時間的には少なくても、伝え方と過ごし方でバランスは取れると思います。仕事と育児の両方において100%を求めないことが大切ではないでしょうか。自分にゆとりがないとお客さまを楽しませることもできないですから。

 

青木 うちは娘がもう成人していますから今は問題がないですが、子供が小さいうちは一人で育てるには限界がありますから、一つのコツとして紹介したいのは、学校の先生と仲良くなって連携をとることです。先生と仲良くしておくと子供が安心するので、とてもスムーズに学校生活を送ることができるんです。

 

4.ジュエリー業界に携わる女性が、さらに輝くためには?

マライボン 日本のデパートに勤めていた時、疑問に思ったのがマネジメントと販売が離れていることです。その日売り場であったことはトップに伝わるのか、トップは数字だけを見て上司に報告をするのか、ほとんどが女性で構成されている売り場と、男性ばかりのマネジメントがどこで連携をとるのかということです。女性が楽しく仕事をするためには、もっと男女が混じり合って製品づくりや接客に活かしてはどうかと思ったんです。オーストラリアでは男性販売員をけっこう多く売り場に配置しています。そのほうが売り上げにつながるんです。

 

横山 自分がノープランすぎたので、結婚・出産・復職のためのプランを考えておくことはお勧めしておきます。女であることを理由に仕事への情熱を諦める必要はないと思います。

 

青木 私は消費者と販売員・業界関係者の両方ともがマーケットだと考えています。この業界にいることを楽しんで魅力ある業界づくりにブラッシュアップしていかないと、いい人材を確保することはできません。業界全体のブランディングが大切だと思います。

 

マライボン 業界全体を明るくするために、男性にもハイジュエリーを楽しんでほしいですね。海外では普段から男性もジュエリーを楽しんでいますから。

 

華やかで活気みなぎるディスカッションに、ジュエリー業界における女性の未来は明るいと実感させてくれました。

(文責・嵯峨紀子)

 

PR現代

メールマガジン

MAIL MAGAZINE

マーケティング情報や当社からの
お知らせ(無料メールマガジン)をお届けいたします。

お申込みはこちら