着物や布が好きな方は、なぜか「紙」も好き!という不思議な共通点があるのをご存じでしょうか?
余り布を箱に入れて大切にとっておく方は、キレイな包み紙やすてきな和紙なども、整理して丁寧にとっておく方が多いのです。スケジュール管理や住所録は、若い世代を中心に圧倒的にデジタル化、クラウド化が急速に進んでいますが、なぜか「手帳」を使う人は女性に多く、電源がなくても、スイッチを入れなくてもいつもすぐに見ることのできるノートや手帳が大好きです。
着物手帳は全国の書店、文房具店などに定価1,250円(税抜)で流通しており、よく売れていますが、小さな規模のお店では見つけにくく、特にAmazonなどを自在に使えない中高年層のお客さまは、思いの外、『着物手帳』のプレゼントを喜んでくださいます。
昔は、白生地や反物をお歳暮やお年賀に使った時代もありましたが、今は少し重たい(大げさな)ようです。さりとてハムやお酒や調味料というのもいかにもつまらない! というわけで、『着物手帳』は年末年始の贈答に気軽に、手軽に渡しやすい価格と大きさでありながら、一年中活用できるので贈った方を強く印象づけることができます。着物をお召しになる方はもちろんのこと、これから着てみたいな〜と潜在的に憧れを抱いている人の、着たい気持ちを喚起することができます。
世界的に共通するグレゴリオ歴で暮らす現代社会。でも、私たちの身体と着物の美は二十四節気、七十二候、六曜、雑節、五節句、旧暦、月の満ち欠け……と、古くからある日本の「暦」と密接に関わっています。ポーンと手を打ちたくなるような納得感。暦と仲良くなることは着物と仲良く暮らすこと。着物ライフが一層楽しくなるので『着物手帳』をお使いの方は、着用回数、頻度が高くなると言うデータがあります。「迷ったら着物で」そんな人が一人でも多くなるといいですね。
今度の食事会は何を着ていこうか、どの着物にどの帯を合わせようか? 小物は? と着用前にいろいろと考えたり悩んだり、家族や友だちと相談したり……それもまた「着物の愉しみ」のひとつです。着る前と後が大変だから? と着物離れが進み、洋風化が加速度的に進んでしまった日本でしたが、「面倒くさいことを愉しむ」、「丁寧に暮らす」という風潮がこのところ、少しずつ日本人に戻ってきました。薪ストーブ、かまど、家庭菜園、古民家……文明の進化とともに失われてしまった心を着物ライフをとおして、物質的な豊かさではなく、心の豊かさを取り戻したいと思う人が増えてきました。そんな中、着たものを塗り絵のように楽しく記録できるページが大人気。着る前も、着た後も穏やかに心を満たしてくれるのが着物の醍醐味です。
手作りの温かさが感じられる柄模様の表紙がキャッチーな2021年『着物手帳』
型絵染め作家 岡本隆志さんとコラボレーションいたしました。
眺めているだけでもわくわくするようなビジュアルが、手帳の各月に登場します。
開くたびに、毎日を丁寧に大切に過ごしたくなる、そんな手帳を目指しました。
また、今回は巻末の着物の情報ページをパワーアップ。
いざというときに役立つ着物のお手入れの知識や、各アイテムのたたみ方など、着物を着る方にとって実用的にお使いいただける内容になっています。
お出かけのときもサッとバッグに忍ばせて、女性が毎日持ち歩くのにも便利なサイズ感。
移動中などにスマホのチェックをする時間、ときには着物手帳を開いてみると、そのたびに新しい発見があり、普段の生活にときめきを与えてくれること間違いなしです。