付加価値ってなんだろう。

台風の接近のせいか、昨日の夜は新幹線が遅れました。
名古屋周辺での大雨の影響とアナウンスが伝えていました。
その前にも停電かなにかで新幹線が止まったと聞きました。

「どうして雨だったり曇りだったりすると、気分も上がらないんだろうね」
10歳になる長男が、窓から見える外の景色に対して半ば独り言のようにつぶやきました。

雨は恵でもあるけれど、本当にそうだよなと返しました。

確かに、しばらく青空を見ていない気がします。
台風が近づいてきており、昨日は新幹線が遅れました。
早くすっきりした青空を見たいものです。

さて、話は変わりますが昨日は嬉しい出来事がありました。毎月伺っているお店で、
スタッフさんたちが初めて作ったオリジナルアイテムが売れた!ということでした。

このオリジナルアイテムは裁縫や手芸のパッケージ商品なのですが、
このお店にとっては初の試みで数量限定でスタッフさんが工夫を重ねて作り上げたものでした。

金額的に高いものではありませんが、この商品を開発するまでには紆余曲折ありました。

もともと、布地や生地、針やハサミ、ボタンなど裁縫や手芸用品を単品販売するのが一般的で、
一部、完成品を販売してはいましたが、
スタッフさんが手を加えてセットにして販売するということをしたことがなく、
価格をいくらに設定するか、レジでの登録をどうするかなど店頭に並ぶまでに何ヶ月もかかることとなりました。

手先が器用で真面目なスタッフさんたちは、見本作成、写真撮り、手作りマニュアル、パッケージづくりと
苦労しながら、販売にこぎつけました。

特に苦労したのが価格設定です。
最初、アイテムごとの価格を全部足してその合計金額を価格にするということになりそうだったのですが、
それだとスタッフさんたちが手をかけ、時間をかけて作り上げた労力が全く価格に反映されません。
そこで、手間暇をかけた部分をプロデュース料として価格に上乗せすることにし、
結果、アイテムの合計単価よりもはるかに高い価格になりました。

皆さんは、価格の高さにゆえに
「高すぎて、売れないと思う」と言っていましたが、結果はスタッフさんたちの予想をいい意味で
裏切ることになりました。

果たして、先日それが一度に4点売れることとなりました。

材料で買うと安く、キットや完成品で買うと割高になる。

スタッフさんたちも、粗利の意味を身を持って実感したのではないでしょうか。

ジャンルはまったく違うのですが、以前私自身びっくりしたのは、ガンプラをディテールアップして、
オリジナルの色などに塗装した完成品が100万円を超える価格で取引されていることです。

もともとは数千円のプラモデルが超高額で売れるんですね。

手をかけることで、付加価値がつき、他にはない商品になるんですね。

これは、着物においてはもっと顕著で、反物や仮絵羽という素材そのものの値段と捉えるのではなく、
お店ならではの組み合わせや色合わせといったコーディネイト力、
お客様の体型や着用シーンに合わせて、
柄合わせを左右非対称にするか対称にするかなどという仕立・加工力、
お客様のことを詳細に把握し、お客様の生活や人生に寄り添うおもてなし力など
現在のネットショッピングでは決して実現できない付加価値がリアルの着物販売にはあります。

お客様一人ひとりに合わせて、最適なコーディネイトや仕立て加工をするというのは、
プロだからこそできる付加価値であり、高い粗利の意味だと思います。

その付加価値を、リアルでもネットでも、まだまだ伝えきれていないなと感じます。

ネットショップと、プロの着物専門店と何が違うのか。

価格や商品のように目に見えない価値こそ、

私たちがお店の方々と一緒になって、生活者へ伝えていくべきことだと

今回の出来事を通じて改めて認識しました。

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