今日は昨日とうって変わって風が
強く寒い一日でした。
今日伺ったお店の地域は
雪がぱらつくほどの寒さで、
体の芯まで冷えてしまいました。
午前中の会議を終えて、
お昼を食べているときのこと。
社長が、今お付き合いしている
誰もが知ってる世界的企業の
日本法人の元社長だった方が
言っていた言葉が、
タイトルの
「日本のおもてなしは、必要ない」
という衝撃的なものでした。
一瞬、えっ?
と思考が止まってしまったのですが、
話を伺うと
こういうことでした。
「旅館などでよく見る光景で
従業員の方が一列に並んで
一斉にお辞儀をし、
お客様が見えなくなるまで
見送るというやつがあるよね、と。
あれって、私は嫌いなんだ。
居心地が悪くて、
一刻も早くその場から
立ち去りたくなる。
両側に立って
その間を通るというケースもある。
あの間を通りたくない。
かつて、
お・も・て・な・し
というフレーズが
取り沙汰されたこともあったが、
それは世界の人たちが
望んでいることなのだろうか。」
と。
つまり、
相手が望んでもいないのに、
一律に、お辞儀をすれば
それがおもてなしなのか、
ということが言いたいということですね。
言われてみれば、
確かに、自分がそれをされた場合
おんなじように感じるかもしれないなと
思いました。
誰に対しても、
おもてなしと称して、
一斉お辞儀をしたりすることは
果たしてお客様のためなのか?
ということです。
なるほどな、とは思いました。
でも、やっぱり
日本のおもてなしは必要ない
という言い分に
共感することに、
違和感を感じました。
そもそもおもてなしは、
相手の人への気遣いや配慮であり、
それ自体はとても価値のある
ことだと思います。
形式的なポーズとして
やっていることが
確かに多いかもしれないけれど、
一人ひとりのお客様に合わせて
個別に気遣いや配慮を
従業員が等しく、高レベルで
実現できるかというとそれは
本当に難しいことなんだと思います。
おもてなしの本来の形は、
ワントゥーワンだろうと思います。
なので、同じ動作になる
ということはないと思います。
でも、今の時代
すべての従業員が主体的に
お客様一人ひとりを理解した上で、
おもてなしができるようになるまで
一定の型が必要だろうと思います。
その型を体に刻んだ先に、
個別のおもてなしができるように
なっていくのではないかと
思います。
難しいことですが、
私自身もワントゥーワンの
おもてなしができることを願って
型を身につけるしかないなと
思う今日この頃です。
世界中の人がやってくる
この夏の大イベントでも
日本人のおもてなしが
海外の人の心に残るもので
あってほしいと思います。