宝飾・時計・メガネ、きもの、寝具に特化したマーケティング・企画広告会社「㈱PR現代」(東京・日本橋、下島 仁 社長)は、主宰する宝飾小売業経営者が集うマーケティング研究会「JMG(ジュエラーズ・マインド・ジャパン)」や宝飾関係者が集う「ジュエリーサマーフォーラム」を8月18日(水)、オンラインにて開催。約70名が参加しました。(文:嵯峨紀子)
ゲストにはウェブとリアルを融合した小売展開で注目の(株)KARATZ 代表の小山慶一郎氏を迎え、(一社)日本宝飾品貿易協会代表理事でJMG顧問の深澤裕氏、JMG顧問弁護士の新田慎之助氏に登壇していただきました。
冒頭、JMG会長の花島路和氏(東京・ジュエリーハナジマ代表)は、長引くコロナ禍にあっても前準備をきちんとすれば売上はむしろ上がるとし、現在の状況を腕を磨くチャンスと捉え、3年、5年、10年後に通用するストロングスタイルのビジネスを目指そうと呼びかけました。
「宝石で暮らしに笑顔を。KARATZが取り組むウェブとリアルの顧客創造」
ゲスト講演は宝石情報メディアや宝⽯専⾨通販サイトを運営する小山慶一郎氏の事例発表「宝石で暮らしに笑顔を」。KARATZが展開する情報サイトやECとイベント展開についての効果とポイントについて詳説した。注力するSNSについては、影響力は絶大だが発信し続ける苦労は予想外に大きいこと、そしてSNS以上に力を入れているユーザーの意見を汲み取るアナログな行動についてなどを明かしてくれました。他にもライブコマース集客のコツやオンライン商談についてなど、IT発のジュエラーならではの内容が紹介されました。
「アフターコロナを⾒据えたジュエリー⼩売市場の展望」
続いて深澤氏からは「アフターコロナを⾒据えたジュエリー⼩売市場の展望」として、コロナ以降の業界全体の動きや海外の動向を発表。コロナ当初のパニック状態から脱し、現在は明るい見通しになりつつあるとの分析報告がありました。高額品や資産性ジュエリーの伸びが見られることや、コロナによって加速した婚姻組数の上昇など特需の可能性を指摘。さらにDXの推進やLGBT向け商品の開発など各ブランドの差別化に言及され、海外で進むBOPIS(バイオンライン・ピックアップインストア)など、今後伸びる企業の姿勢を示唆していただきました。
「宝飾専門店 これだけはおさえておきたい景品表示法」
新田真之介弁護士の「宝飾専門店 これだけはおさえておきたい景品表示法」では不当表示編として、禁止される表示の中から「有利誤認表示」について解説。誇張や二重価格による有利誤認の危険性を行政処分の実例を示し、注意を促しました。特に、二重価格については、直近2週間以上にわたり通常価格(元値)の表示をしなければならないこと。メーカーチラシでのメーカー希望価格は事前にカタログやホームページなとで広く一般に公表されていなければならないことなど、法令違反にならないための具体的な注意事項に関する説明がありました。
終わりに弊社代表の下島から「アフターコロナはまだ遠い状況のなか、専門店はお客さまづくりのバージョンアップが必要です。あらためて自社のミッションと主要顧客を明確にし、専門店マーケティングの三種の神器(グーグルマイビジネス、LINE公式アカウント、ECサイト)の活用や、実店舗ならではの強みである体験性や信用性を活かした取り組みでコロナ禍を乗り切ろう」とのまとめがありました。
「JMG」は次回、10月28日(木)「秋の定例研究会スペシャル」として「ファッションスタイリストによるジュエリーコーデ術&注目トレンドについて」協力:インク・インコーポレーション(渡辺郁子社長)をオンラインで開催します。
ジュエリー小売業のマーケティング実践研究会「JMG」
ご興味のある方はこちらをご覧のうえ、お気軽にお問い合わせください。
JMGご紹介サイト https://pr-g.jp/promotion/jmg
お電話:PR現代 03-3639-1253