皆さまこんにちは、PR現代の三澤です。
GWはいかがお過ごしだったでしょうか?
仕事で出張続きでしたが、観光、旅行で
移動している人は相当多かったという印象です。
天気が良かったこともあり、小売の物販は
静かだった印象ではないでしょうか?
さて
本日は、
「最初の上司に恵まれなかった場合に読んでみたい本」の
テーマで書いてみたいと思います。
能力よりも考え方
最近、相談の中に
「店長の教育」について悩んでいる経営者の方が
多くなったという印象を受けています。
能力の問題というよりも
考え方の問題が
多い気がします。
仕事柄、長年様々な人たちと出会ってきましたが、
新入社員から何十年と勤めてくれている生え抜きの方々は
会社の考えを頭と心と体で理解しているため、
浸透度も深く、理解力も高く、話が早く伝わるようです。
一方、転職組や中途採用の場合、
会社の考え方をしっかり伝えきれずに
現場を任せてしまっている場合が多いこともあり
「うちはそんな考え方ではないんだけどなぁ」
「いつから会社のルールが変わったんだ」という
ことも増えてきているのかもしれません。
同時に3社から同じ内容の相談が入るということは何かある!?
なぜこんな話をするのか?
というと、
同じようなケースが一気に3つの会社様で
起こり、相談を受けたからです。
事情や、環境や課題のレベルも違いますが
根本は考え方の相違、または理解しあえていないのかな
と思っていました。
その時に、ネットかSNSで知った本が
仕事における考え方の教科書になるかもと思ったのがこの本です。
タイトルだけ見れば、絶対に買わないような本ですwww
しかし、買ってみて気づいたのですが、
著者は北の達人コーポーレーションの
代表 木下勝寿さんです。
この方の本は、タイトルが面白く
彼の本はほぼ読んでいました(笑)
手元資金1万円、
2000年に自宅で北海道の特産品のネット通販事業をスタートして、
2015年東証一部に上場された企業の社長。
営業利益21%というすごい企業です。
この本でもそうですが、他の書籍でも
自社で行っていることを、出し惜しみすることもなく公開してくれています。
社会人最初の上司が影響あり
有名なコンサルティング会社が、ビジネスパーソンとして
成功している人とそうでない人の違いを調査したそうです。
最も影響していることは
「社会人になった最初の上司がどんな人だったか」
だそうです。
怖いですね。この事実を知って、
過去の自分は申し訳なかったと反省した次第です。
自分を振り返ってみても、社会人になって
初めての上司の影響ってとても大きいと思います。
私は、幸いにも
当時、時間に余裕があった部長さんから
ものの考え方、ものの味方を教えていただいた気がします。
この本でも
成果=スキル×思考アルゴリズム
の考えが重要と書いてあります。
技術は
どれだけ磨いても3倍ほどの開きにしかならない。
しかし、思考アルゴリズムは50倍ほどの差にもなると書かれています。
掛け合わせると150倍の差だ。
まったくその通り、よくもわかりやすく表現したなと思いました。
この本の趣旨は「短時間で成果を上げ続けるための黄金法則」とも書いてあります。
上達と成長の違い
当社では自己評価と上司評価を照らし合わせて
評価点の差が大きい場合、話し合うことをします。
上達と成長の違いのエピソードとして、ある社員とのやりとで
こんなことがありました。
設問「前年と比べて自分は成長しましたか?」
に対する自己評価の点数をつけます。
ある社員は
自分の成長度に関して
とても評価が高い。
一方、上司の評価は
成長という視点では、甘めにしても
厳しい評価を付けざるをえない状況。
話をしてもなかなか噛み合わないということがありました。
この本の中では
成長と上達の違いをこう書いています。
成長:「理想の自分」に向かって自分で課題を設定し、
自分なりに工夫して勉強や練習をし、それまで持っていなかったスキルを身につけること。
上達:「他人から与えられた仕事」を何回もこなすうちに今のスキルが上がること。
この文を読んで、お互いに理解しえなかった点に気付かされました。
成長の定義をしないまま、お互いの主観でコミュニケーションをしているため
理解がし合えないということを。
ネタバレになるので、
本の内容はこのくらいしか書けませんが、
ノウハウ本ではなく、
思考の整理と部下との仕事の考え方を
共有化するために
とてもいい本だなと思いましたのでここに紹介しておきます。
発売は2022年ですが、すでに8刷もされている
ビジネス書でベストセラーにもなっているので
読まれた方は多いと思います。