「時代は変わった。我々も変わらなきゃ」

ここのところ東京は、雨のせいもあってか涼しい日が続いています。
4月に骨にヒビが入るほど足首をひねってしまい、なかなか治らずにいるのですが、
足首を痛めたことで新たな能力を手にいれました。
それは朝起きたときに、天気が良いのか悪いのかがわかるというものです。
気圧のせいだと思いますが、天気が悪いときは足首がしんしんと痛むのです。
朝の時点で雨が降っていなくても、この痛みだと雨がふるかもしれないなと思っていると
やっぱり途中から雨が降ってきたりします。
ちょっと困ってしまうのは、涼しくて霧雨のような雨が降っているので傘を持って出張に行くと、
現地はカンカン照りの晴天で傘を持っている私を怪訝そうに見る方がいたりします。
そんな日はかなりの高確率で傘を忘れて帰ってきてしまい、地元に着くと雨に濡れるという……。

昨日のブログでも書きましたが、今日も伺ったお店で時代が変わったという話になりました。
かつては夜訪をしても、「こんな時間なのにわざわざ悪いねー」とねぎらってくれたお客様。
今は、「人の家庭の団欒時間を邪魔して」と怒られる、とか。
以前は訪問すれば、家に上げてくれて、お茶を出してくれたり、お菓子を出してくれたりしたものだけど、
今じゃピンポンを鳴らすことも難しくなった、とか。
数年前まで何十セットと売れていた喪服がほとんど売れなくなったなど……。
振袖は購入比率が一番高かったが今ではレンタルが一番などあげたらキリがないほど、
以前とは明らかに変わったなという例がたくさん出てきます。

「振袖からブライダルへ」という客づくりの黄金ルートも今ではほぼ消滅してしまいました。
さらに振袖からのお客様づくりという流れもなくなりつつあると今日伺ったお店の社長は話していました。
ただ、振袖の成約客に対するパールや念珠の販売は右肩上がりで伸びているそうです。
とくにパールの伸びはめざましいものがあり、黄金の成功プロセスがあるそうです。
簡単に表現するなら「二度訪問+ひとこと」だそうです。
何をやるにしてもやり方が大事だよと教えてくれました。

しかし、パールや念珠は売れても、そこから着物のお客様になっていただくのが至難の技で、
数えるくらいの人しか着物のお客様にはなってくれないとのことでした。
それでも、着方教室へのお誘いやお出かけイベントへのご案内など、できうる限りの対話を重ねている同店。
それでも、「振袖もいずれ七五三のようになるだろうね」と半ば諦め気味のセリフが出るほどです。
振袖はこれまで新規客づくりの重要な戦略商品でしたが、このお店では新規客づくりのメインはお手入れのお客様だそうです。
お手入れや振袖、着付け教室、健康関連の商材などたくさんの入り口を作り、
お店と長く付き合ってくれるお客様を作らなければならない時代なんですね。

タイトルのとおり、このお店の社長は、「時代は変わった。本当に変わってしまった。
だから我々もやり方や考え方を変えなきゃいけない」と言います。
ベテラン社員は、ベテラン社員が培ってきたやり方で、新入社員や若いスタッフには、
新しいやり方でそれぞれお客様づくりをしていかなければならないと。
世代や感覚の違う人たちが同じやり方で成果を出すのは難しいんですね。
ベテランの方は外で出てなんぼというのが営業と信じていますし、若いスタッフがパソコンの前にいれば、何を遊んでいるんだと思ってしまいます。
逆に若い人からすれば、ほぼ会えない人たちのところへ行ってもあまり意味がないと感じていたりします。

ところでこのお店には7人の新入社員が4月に入社したのですが、シスター制度という仕組みを作っているんだそうです。
一人の新人に対して、一人の先輩がついて一緒に同行訪問したり、
困ったことがあったり、わからないことがあったりした場合に先輩がフォローするというやり方なんだそうです。
二人一組になって新入社員の成長を実現させようという試みなんですね。

その新入社員の方を含め若手のスタッフの方々にブログ更新のレクチャーをさせていただく時間がありました。
最初に「ブログやSNSをやっている、もしくはやっていた方はいますか?」と聞いてみました。
そうするとほぼ全員が手をあげたのです。これにはちょっと驚きましたが、
さすがデジタルネイティブ、いやソーシャルネイティブというべきかもしれませんが、
今の新入社員世代は、基本的にSNSやブログにすでに親しんでいるっていうことを痛感しました。
このことは、ウェブ運用を円滑に進めていく上でとてもプラスなことだと思います。
どうすれば、いいねがもらえるのか、
どんな写真が好まれるのかを感覚的に理解しているということはとてもアドバンテージがあると思いました。
彼らの頑張りに期待です。

 

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