こんにちは、PR現代の三澤です。
今回は、
「そういえば!と思った事象から「一眼レフが語る、好調店の美意識」」
について書いていきたいと思います。
■「このお店、一眼レフカメラ持ってるんだ?」という違和感から
ある日、売上好調なジュエリー専門店を訪ねたときのこと。
バックヤードの片隅に、一眼レフカメラがさりげなく置かれていました。
「お、ちゃんとカメラ持ってるんですね」と声をかけると、店主はこう言いました。
「だって、うち“美”を売ってるからね。写真、大事でしょ?」
その店はなかなかの好調店舗です。この事実から、過去を振り返ってみると、
こんなことが頭をよぎりました。
好調店には一眼レフのカメラがある、一眼レフのカメラを使って
撮影をしてSNSなどの情報発信を積極的にやっているなぁと。
今回は、現場で感じた「そういえば、そうだったな」という気づきから書いてみたいと思います。
■ジュエリーは「美しさそのもの」を売るビジネス
私がお手伝いしている業界「ジュエリー」、「寝具」、「呉服」――どれも「目に見える価値」と「目に見えない感動」の両方を届ける商材を扱っています。
とくにジュエリーは、宝石の輝き、手元に着けたときの高揚感、そして贈る想いなど、“美”が本質にある商品です。
だからこそ、「写真の美しさ」「見せ方の上質さ」は、そのまま商品の印象や店の品格に直結します。
SNSやLINE、LPや公式サイトでの発信が当たり前になった今、「どんな写真で、どんなトーンで伝えるか」は“売上”に直結する時代にもなっています。実際には、従来通りのDMとチラシだけで店舗集客をやっているところもありますし、テレビや雑誌を見ない世代には野立て看板とWEBサイトで店舗のブランディングを図っているところもあります。
また、以前のように有料広告を減らしつつ、SNSやユーチューブ、そしてWEBサイトを使って集客をしている店も存在します。
今までと同じ客層を求めているなら従来通りでもよいかもしれませんが、消費者は時代に合わせて日々変化しますので効果も年々減っていくことを抑えることができなくなるかもしれません。
よく「うちは田舎だから」とおっしゃる経営者の方がおりますが、今の時代、消費者が情報を求める方法は地方都市であろうが、都会であろうが差はないと思います。
■情報発信は「作業」じゃない。美しさは“感性”で伝わる
よく「毎日投稿してます」「新作アップしてます」といった努力を耳にします。
でも、その内容を見ると「これ…誰に向けて?何を伝えたかったの?」と感じることも。
昔からある事例でいうと、ブログを更新した際のタイトルが、、
「ブログを更新しました」
「新作をアップしました」
さらにその情報発信は自社のWEBサイトだけで、グーグルビジネスプロフィールにも
LINE公式アカウントにも情報発信がされていません。
よく昔から、通販サイトで買い物をする消費者に「Amazon派」「楽天派」「Yahooオークション派」「メルカリ派」などがいるように情報を探すメディアも年齢や属性によって変わってきたりします。
ただ“出すだけ”の発信は、見る人に何も残りません。
大切なのは「どんな世界観で、誰の心に届けたいのか」を明確にすること。
冒頭に戻りますが、一眼レフカメラを使っている店舗には「好調店が多いな」「情報発信のクオリティーが高いな」「その重要性を経営者が理解してスタッフにやってもらっているな」という気づきを得ました。
■問題は「誰がそれを担うのか?」
とはいえ、小規模店舗では「社内で撮影・発信できる人がいない」という悩みもよくあります。
もちろん、スタッフで内製できれば理想ですが、現実的には難しい場面も多いと思います。
そこで重要になるのが、「外注する」ではなく、誰と組むかです。
その人や会社が、
・あなたの扱う“美しさ”を理解しているか
・“品格”を損なわずに表現できるか
・短期的ではなく、中長期の視点で寄り添えるか
といった目線で選ぶ必要があります。
安く早くできる人、ではなく、共に育ててくれるパートナーを見つけることが、発信の質を決めます。
現場のスタッフはこの数年で相当な仕事の負担を強いられています。
人数も減り、シフトもギリギリ。人が減った分、一人あたりの仕事量が増えている。
さらに店の情報発信を当たり前にしていかないと店の存在が薄れている世の中で疲弊している方をよく見かけます。
■「写真やデザイン」はコストではなく、ブランドの翻訳
写真やビジュアルにお金をかけるのは、もったいないことではありません。
むしろ、そこにこだわることで「価値の伝わり方」が大きく変わります。
いい商品を持っていても、“美しく伝えられていない”お店はたくさんあります。
一方で、“伝え方”のレベルが高い店は、それだけで信頼を得ています。
■まとめ:売れている店は、感性と戦略のハイブリッド
今、好調店に関しての情報発信という視点でみると共通点があります。
・「店らしい伝わる発信」を心がけている
・お客様の感情に届くよう、写真・言葉・世界観に気を配っている
・そして、それを自分たちだけでやろうとせず、信頼できるパートナーと“育て合って”いる
一眼レフは単なる道具ではなく、「美を伝える覚悟」の象徴かもしれません。
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