vol.256 神山有史
歴代興行収入1位にたどり着けるか?
今空前の大ヒットになっている鬼滅の刃 無限列車編。
10日間で107億円を超える興行収入になったそうで、
これは日本国内最速の記録だとか。
日本での歴代映画興行収入1位は千と千尋の神隠しで308億円。
第2位はタイタニックの262億円。
第3位はアナと雪の女王で255億円で
いずれも突出した興行成績ですが、
100億円突破には25日かかっているんだそうです。
鬼滅の刃無限列車編は、劇場ジャックといえるほどの
上映スケジュールも手伝って、最速の100億円突破となりました。
なぜ、この映画がここまでヒットすることになったのか、、、。
もちろん、ストーリーの面白さや魅力的な
キャラクターの存在が人気の理由であることは
間違いないと思いますが、
マーケティング的日本見ると
リピーターの存在があると思わずにはいられません。
我が家では、先日次男と娘を連れて映画に行きましたが、
今度はママが子供達三人を連れて映画に行くことになりました。
おそらくこういう人が多いのではないかと推測します。
そもそも、今回の映画は既に完結している
少年ジャンプ連載のマンガが原作なので、
マンガを読んでいる人は結末を知っています。
それでも多くのファンは劇場に足を運びました。
普通、結末がわかっていることは、
映画を上映する上でマイナスでしかありません。
しかし、この映画は結末がわかってても、
また観たくなる中毒性があります。
子供達は日頃、Amazon primeで繰り返しアニメ版を観ている他、
YouTubeに上がっているマンガの
ネタバレ動画やパロディ動画をいくつもはしごしながら観ています。
なので、結末を知っていてもまた観たくなるという、
ディズニーランドのような中毒性があるのでしょう。
我が家は5人ですが、映画を観る延べ人数は8人です。
もし、多くの方がリピートして映画を観ることになれば、
もしかしたら、
308億円という大記録を突破してしまう可能性も出てきました。
アニメや劇場版の鬼滅の刃は、マンガとは一味違って、
キャラクターの滑らかな動き、
クオリティの高いCGで描かれた世界、
効果音、BGM、プロの声優の熱演という
五感に訴える要素が満載で大人も充分に楽しめる作りです。
映画の世界でもリピーターがカギ
専門店において、新規客づくりは欠かせませんが、
新規客だけを追いかけるだけでは、
手間がかかり効率的に売上を上げられません。
それゆえに、専門店はリピーター、固定客中心の商売。
ただ、顧客が固定され高齢化してしまったり
一部の顧客への依存度が高まってしまうと
安定した売上が見込めなくなります。
振袖アフターに注力するために
それゆえに、
振袖からのリピーターづくりに
改めて真剣に取り組まなければならないと
思います。
複数のお店に伺うと
振袖からリピーター化できるのは
わずか10%程度。
残りの9割は、成人式が終わってしまえば
縁が途切れてしまいます。
せっかく複数のDMを送り、
何度も電話したり訪問して
ようやく成約にこぎつけても
その後つながらないのは本当にもったいないことです。
成約後のパール販売、
前撮り時のお母様の着物着装、
そして着付け教室への入会が
リピーター化を実現する上で
とても重要な役割を果たしています。
しかし、スタッフは
振袖のアフター営業よりも
催事勧誘や次の振袖集客のための
営業に忙しく
アフター営業に取り組む時間も
優先順位も低い状況です。
もし、振袖営業にスタッフが
一切の時間的肉体的労力を
使うことなく振袖の成約を獲得することが
できれば、アフターへ注力することが
できるようになります。
その意味においても
ウェブ集客力を高めることが不可欠です。