コウキ倉迫(広島県広島市)
代表取締役社長 倉迫 貴一 氏
JMGインタビューの第34回は、広島県広島市のコウキ倉迫。まもなく創業80年を迎える老舗宝飾店です。三代目の倉迫貴一氏にお話を伺いました。(取材・文:嵯峨紀子)
カップルの笑顔にあふれた明るい店舗
店舗は広島市中心部、相生橋近くの十日市町電停前というわかりやすい場所にあります。あたたかな色調の店内には、ブライダルリングを購入したカップルの写真が壁面にずらりと並び、お客さまの笑顔が周りを明るく照らしているようです。
現在は貴一氏夫妻が二代目夫妻とともに店を切り盛りし、ブライダルとリフォームを主力に、地域のお客さまとの堅固な信頼関係を築いています。

昭和52年ごろの店頭
店名の「コウキ」とは?
戦後まもない1946年、時計職人だった倉迫定雄氏が時計の修理を請け負うために創業しました。国家資格の検定員をしていた定雄氏が大切にしていたのは、お客さまと、店で働く者、そして地域社会の三者が光り輝くことができるようにとの想いです。三方の、どれか一つでも欠けることのないよう運営するのが商いを続けるコツだと伝え、それが店名の「コウキ(光輝)」の由来だとのことです。
コロナ禍を機にデジタルジュエリー®︎を導入
もともとデジタルジュエリー®︎に興味のあった貴一氏ですが、導入のきっかけはコロナ禍でした。緊急事態宣言による休業期間中もお客さまから「来店せずにオーダーができないか」という問い合わせが立て続けにあったことで資格取得を決意し、デジタルジュエリー®︎協会の認定店となりました。デジタルジュエリー®によるジュエリーリフォームやフルオーダーの依頼は年間数十件あり、年々増加しているとのことです。
デジタルジュエリー®︎で家族のストーリーを紡ぐ
デジタルジュエリー®︎によるジュエリー製作は、データ作成からサンプル及び原型出力まで内製化することでコストや時間を削減でき、試着も含めて途中確認がしやすい点に魅力を感じているとのこと。
オンラインで必要な技術を学び、デジタルジュエリーデザイナーの資格を取得したのが21年のこと。それまで3D-CADに触れたこともなかったそうですが、今ではお客さまから「イメージにぴったり」「想像以上のものができた」と感動していただけるといい、ジュエリーを作る過程を楽しんでもらえていると感じているそうです。元々フルオーダーとセミオーダーの両方に対応していますが、デジタルジュエリー®導入後はフルオーダーを選ぶ方が増えたとのことです。
アニバーサリージュエリーのニーズに応えたい
現在、ジュエリーリフォームが主力となっているそうですが、中でも記念日ジュエリーの需要が増えているとのこと。人生のアニバーサリーを祝うためのジュエリーを依頼されることは貴一氏にとっても喜ばしく、幸せに満ちた気持ちになるそうです。この記念日ジュエリーのニーズを分析し、お客さまごとに最適な提案を行なっていくのが当面の課題と考えているそうです。
JMGの活用方法は?
JMGの定例会やイベントにも積極的に参加している貴一氏は、DXやAI活用にも意欲的に取り組んでいます。2020年に開設したLINE公式アカウントにはすでに1200名以上の登録があり、LINE経由での依頼も増えてきているそうです。また、検索上位に表示されるためのSEO対策もしっかり行い、地名をプラスした検索では常に上位を保っています。
三代にわたり家族ぐるみで支えてきた宝石店は、時代の流れを味方につけ、光輝く未来をたたえています。
KOUKI倉迫
社名:有限会社 コウキ倉迫
代表取締役社長:倉迫 貴一 氏
創業:1946年
事業内容:宝飾品のオーダーメイド・リフォーム・販売・修理
〒730-0805 広島県広島市中区十日市町1丁目3番38号
TEL 082-231-4951
HP:https://www.kouki-kurasako.com/
JMGは宝飾小売業のマーケティング実践研究会です
(株)PR現代が主催する「JMG(ジュエラーズ・マインドグループ)」は花島路和氏(ジュエリーハナジマ代表)を会長に、52社(2025.10.1現在)が加盟する宝飾小売業のマーケティング実践研究会です。一商圏1社(市区村ごと)が加盟でき、隔月での定例勉強会や情報交流、個別相談、WEBや販促物などの会員割引制作などを行なっています。
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