開盛堂本店（株式会社 開盛堂本店　宮城県石巻市）
代表取締役　篠田　一壽 氏

JMGインタビューの第22回は、宮城県石巻市の開盛堂本店。J R石巻駅にほど近い本店とインターチェンジそばのイトーヨーカドー内のジュエリー開盛堂を運営しています。代表取締役の篠田 一壽 氏にお話を伺いました。（取材・文：嵯峨紀子）

創業からまもなく100年、石巻のブライダル需要を支える宝飾店

現社長である篠田氏のお父様が1929年に創業し、父君亡きあとお母様が引き継いでいたお店を継承したのは篠田氏が25歳のころのことだといいます。大学卒業後に東京で広告代理店に勤務していた篠田氏に、宝飾店の後継者となるつもりはなかったそうですが、奮闘する親御さまの助けになりたいと石巻に戻り、外商から営業の仕事を始めたとのことです。

本店は石巻マンガロード沿いにあり、店舗隣の仙台銀行石巻支店の前のサイボーグ006が目印となっています。石巻にゆかりのある漫画家、石ノ森章太郎の記念する石ノ森萬画館がすぐ近くにあり、石巻駅からの街中には多数のモニュメントが設置されています。

三代目の45年を導いたご両親からの教え

ご両親から受け継いだ経営理念や座右の銘をお伺いすると、お父様からは「問屋の支払いだけは遅れることのないように」、お母様からは「お客様の一人ひとりに真心を持て」との言葉を受け取ったとお伝えくださいました。商いを続けるにおいて、ともに基本中の基本の教えではありますが、守り続けるのが難しいことでもあります。ご自身もとにかく誠実であることを第一に商売を続けてこられたとのことで、無我夢中のうちに半世紀近くが経ってしまったというのが実感のようです。結果的に言えば、商売に対する真摯な姿勢が三代にわたって続く良いお客様を呼び、現在に至るということです。商いに近道はないという教えが、長く続けられる秘訣という典型といえるでしょう。

Webと外商で取り組む新規客開拓

今後の課題について一番のお悩みは後継者問題とのことでしたが、新規客づくりの取り組みとしては、Webとご紹介を活かした外商を有効活用しているとのこと。そしてまだ効力のある折込チラシも定期的に活用しているそうです。しかし新聞の購読者数が減少を続ける今、多くの小売店と同じく、新規客獲得に向け新たな戦略の展開に迫られているとのことでした。

JMGではより深い学びを期待

JMGで開催するイベントや例会に毎回積極的にご参加くださる篠田氏に、ご自身が期待する企画をお聞きしたところ、テーマ別の部会を開いて学びを深めたいとのご要望をいただきました。花島会長の先見の明を生かした意見交換会をはじめとした、他店の成功事例を学びとる機会を増やしてほしいとのことです。「花島会長の着眼点や行動指針にはブレがなく正確で、いつもたいへん参考にさせていただいています」との言葉に、全幅の信頼を寄せておられる様子が伝わりました。

JMGではさまざまな最新情報を会員の皆さまにお届けできるよう、常に情報収集に勤しんでおり、メンバー店の皆さまの現場の声をいち早くご紹介しています。皆様も気になるニュースやチャレンジしてみたい企画がありましたらぜひJMGにお声がけください。

株式会社 開盛堂本店

店名：KAISEIDO開盛堂本店
代表取締役社長：篠田　一壽 氏
創業：1966年
事業内容：ジュエリー・時計・BAG・リペア・リフォーム
HP：https://kaiseido1929.co.jp/

開盛堂本店
〒986-0824 宮城県石巻市立町1丁目6番4号
TEL: 0225-22-1251

ジュエリー開盛堂
〒986-0862 宮城県石巻市あけぼの１丁目１−２イトーヨーカドー 石巻あけぼの店1F
TEL: 0225-22-6482

JMGは宝飾小売業のマーケティング実践研究会です

（株）PR現代が主催する「JMG（ジュエラーズ・マインドグループ）」は花島路和氏（ジュエリーハナジマ代表）を会長に、49社（2024.10.1現在）が加盟する宝飾小売業のマーケティング実践研究会です。一商圏１社（市区村ごと）が加盟でき、隔月での定例勉強会や情報交流、個別相談、WEBや販促物などの会員割引制作などを行なっています。

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