こんにちは、PR現代の三澤です。
早いものでもう12月。今年は、一気にAIが一般化されてきて、近年の中でも一番といっていいほどの社会の変化が起こった年かもしれませんね。みなさまは今年一年どんな年でしたか?
今回は、
「来店理由が“静かに変わりつつある”──AI時代に選ばれる店の条件とは」
について書いていきたいと思います。
■来店理由が“多様化”している時代へ
最近、クライアント先でお客様の来店理由を伺うと、明らかに傾向が変わってきたと感じます。
ひと昔前までは「紹介」「DMを見て」「イベント案内を受けて」という理由が大半でした。しかし今は、来店理由が実に多様化してきています。
- ネット検索
- SNS
- YouTube
- チラシや看板
- 前から知っていた
- 紹介
- 通りがかり
このように、店舗との接点が複数のチャネルに広がった結果、来店理由もひとつではなくなっています。
そして、この“来店理由の変化”は、ただの現象ではありません。経営の方向性を決める非常に重要なヒントでもあるのです。
なぜ人はその店に来たのか?
その理由を深掘りするほど、店が伸びていく「本質」が見えてきます。
■SNS・YouTube経由は“意図を持った来店”が多い
最近特に増えている来店理由が「SNSで見て」「YouTubeを見て」というものです。
SNSから来るお客様は、すでに店の世界観や取り扱い商品を理解した上で来店されます。
YouTube経由のお客様はさらに、店の考え方や人柄に共感した状態で来ているため、迷いが少ない。
つまり、来店前の段階で「価値理解」が進んでいるのです。
これは店側からするととても強い状態で、成約率も高く、満足度も高い傾向にあります。
情報発信を続けている店舗ほど、こうした“温まった見込み客”が自然と集まってきます。
継続は裏切らない、とはまさにこのことです。
■そして今、来店理由に“ChatGPT”が増えてきた
そして最近、私が現場で驚かされているのが──
「ChatGPTに聞いたらこの店が出てきたので来ました」
という来店理由です。
特に20〜40代の若い層、そしてインバウンドのお客様で急増しています。
ChatGPTは、検索エンジンとは少し違います。
口コミ、レビュー、サイトの更新頻度、SNSの発信量、地域性、専門性などを総合評価して「おすすめの店」を提示します。
つまり、AIは人間よりも早く店舗の“実力”を見抜いています。
AIに推薦される店には、明確な条件がある。
- 情報が定期的に更新されている
- 専門性が明確
- 一貫したテーマで発信されている
- 口コミの質が高い
- 地域性と強みがハッキリしている
この基準は、実は人間の判断と何ら変わりません。
ただし、AIはそれを“感情なしで正確に判定する”という点が違います。
だからこそ、
「ChatGPT経由のお客様」=情報発信の成果が可視化された状態
と言えるのです。
■自分の店はAI検索でどう評価されているのか?
このブログを読んでいただいている経営者の皆様に、ぜひ一度やってみていただきたいことがあります。
ChatGPTに、次のように質問してみてください:
- 「〇〇市 ジュエリー おすすめの店」
- 「ジュエリーリフォーム 評判」
- 「婚約指輪 専門店」
- 「信頼できるジュエリーショップ」
すると、自店が出てくるか。
競合が出てくるか。
何が理由で名前が挙がっているのか。
それが、AIから見た「現在の立ち位置」です。
出てこない店は、情報が少ないということ。
競合ばかりが出てくる店は、お客様に届く発信が足りていないということ。
第三者の視点で“店の鏡”を見せてくれるのがAI検索の面白さであり、恐ろしさでもあります。
■来店理由づくりは「店の未来づくり」になる
もう一度整理すると、来店理由はお店の未来をつくります。
それは広告費の多寡とは関係ありません。
むしろ、日々の積み重ねが未来を形づくります。
来店理由を増やすために、今すぐできることは多いはずです。
- 店頭接客の中でLINE登録・口コミ誘導を徹底する
- SNSやYouTubeを“2年以上続ける”意識で発信する
- 自社サイトを定期的に更新する
- 修理・リフォームを入口商品として強化する
- AI検索を定期的にチェックし、改善に役立てる
どれも小さなことですが、続けると“選ばれる理由”に変わります。
いま、来店理由は静かに、多層化しています。
そこに気づき、戦略的に拾いにいく店だけが、次のステージに進んでいます。
PR現代・JMGでは、こうした現場の変化をもとに、
専門店が時代に取り残されないための支援を続けています。
来店理由の分析は、店舗成長の最も重要なテーマです。
ぜひ一度、AI検索で自社の名前を確かめてみてください。
その結果が、次の一歩を決めるヒントになるはずです。







