JJA主催パネルディスカッション レポート 最新の「実態把握調査」から、ダイヤモンドエンゲージリングの”今”を知る 〜売上につながる有効な提案と次のアクション〜

ブライダルパネルディスカッションIJT2026

2026年1月14日(水)東京ビッグサイトで開催中の「JJF2026」の初日、日本ジュエリー協会(JJA)主催によるパネルディスカッションが行われました。

テーマは「最新の「実態把握調査」から、ダイヤモンドエンゲージリングの”今”を知る」。ブライダルジュエリーの現状とともに今後の売り上げにつながる提案とアクションなど、たいへん意義深い内容でしたので、ここにその一部を紹介します。(取材・文:嵯峨紀子)

【パネリスト】
(株)アート宝飾 取締役企画部長 六川 雄仁 氏
(株)ヴェルティー 代表取締役社長 齋藤繁喜 氏
(株)サダマツ MD統括部 EC店舗 課長 松村 香苗 氏
進行:(一社)日本ジュエリー協会 ブライダルダイヤモンド分科会リーダー 大畠勝彦 氏
※以下敬称略

ブライダルパネルディスカッションIJT2026

ダイヤモンドエンゲージリング 購入・非購入の実態調査2025から

大畠

日本ジュエリー協会「ブライダルダイヤモンド分科会」では毎年、「購入・非購入の実態調査」を踏まえ、直近の市場動向を把握し、対策をディスカッションしています。近年の調査結果ではエンゲージリングを購入しないカップルの割合が半数を超えるなど、ブライダルジュエリーの販売現場では厳しい現状であることが浮き彫りになっています。そのような中、ブライダルエンゲージリングの取得率向上のためにどのような提案があるのかを伺っていきたいと思います。

ダイヤモンドエンゲージリング取得率低下の中で感じることは?


六川(アート宝飾)
物価や地金価格の上昇で、ますます厳しいものになるとみており、市場分析の見極めが重要だと感じています。

齋藤(ヴェルティー)
単純に需要が落ちているだけの話ではなく、消費者にエンゲージリングの必要性を認知してもらわないと需要は掘り起こせないと思います。頑張ってでも贈る価値のあるものだと、業界全体で啓蒙していかなければならないのではないでしょうか。人生で一度のお買い物をナビゲートするのが私たちの役割だと思います。

松村(サダマツ)
私たちは上記のような現状や対策の必要性に加えて、トレンドの変化も大切にしたいと思っています。パンプスよりもスニーカーが主流になるなどカジュアル全盛の時代に合う婚約指輪を開発するなど、変化するファッションに似合う商品の開発を考えています。

Summary
ダイヤモンドエンゲージリングの取得率向上には、憧れの醸成、必要な意味と理由の発信

 

予算と購入金額のギャップを埋めるには?


大畠
婚約指輪の価格感についての統計では、予算より高い理由をみると、「一生ものなので予算よりも上の価格で良いと思ったから」が最も高く、「ダイヤモンドのグレードを予算よりも上のものを選んだから」が続いています。

一方、予算より低く抑えられたとの回答も意外と多く、その理由には「予算を意識していなかった」、「実際に店頭で見たら予算よりも低いが良いものがあったから」などがありました。この結果については皆さんどのように感じましたでしょうか。

松村(サダマツ)
予算よりも低い購入金額で満足されたのは、お客さまにとってはハッピーなことだと思います。私たちが考える「未来に結ぶビジュ・ド・ファミーユ」では、カスタマイズで結果的に単価が上がるなどの効果も出ています。パーソナルカラー診断や骨格診断などが流行する背景には、高くても質の良いものを求める心理が働いていると考えています。

六川(アート宝飾)
予算より購入金額が低くなるという傾向は、今のところ店頭では感じられませんが、お客さまにとって安いことはいいことばかりではないと思います。少し無理をしてでもカラット数の大きなものを選べば、後々までも使う価値があったりと、結果的に長く楽しめる買い物となるのも事実ではないでしょうか。

齋藤(ヴェルティー)
プロポーズというのは男性が頑張れる場面です。あまりにリーズナブルな提案というのはお客さまの懐事情を考えすぎているのではないでしょうか。私たちが考えるべきなのは、本当にお勧めしたいものを提案できているかということ。価格の安さでお客さまを迷わせるのではなく、なぜこれをお勧めするのかを語るべきだと思います。

Summary
低価格競争よりも、一生ものに相応しい良いものを
お客さま自身のメリットと共にお勧めし、一人一人の単価を上げていく

 

男性お一人客の方が高単価に

大畠
近年は結婚前に同棲して、さまざまな価値観を確認しておくことも一般的です。そうなると婚約指輪の購入にもお二人で来店されることが多くなるのですが、統計では男性お一人でのお買い物のほうが高単価になるという結果が出ています。

齋藤(ヴェルティー)
当店では私の発信しているYouTubeのせいか、エンゲージリング購入のお客さまの6割が男性お一人でのご来店です。そういった男性のお客さまはリング購入の意志も覚悟も持って訪れますから、価格が安いからと決めることはありません。女性は経済的な面を考慮して婚約指輪はいらないと言っていても、いざもらうと嬉しいものです。男性が覚悟して自分のために選んでくれたという感動が満足度を高めるのです。

松村(サダマツ)
店頭でさまざまなカップルに接していても、男性のほうがロマンティストだと感じますね。当社ではプロポーズリングのご提案にも力を入れています。ご成約いただいたカップルへのヘリコプター遊覧と花束プレゼントのサービスも大変好評です。

六川(アート宝飾)
日本人は欧米人と比べ、シャイな方が多いため、プロポーズのハードルが高いんです。当店では店頭で具体的なプロポーズ方法をご提案するなど、ハードルを下げる啓蒙活動を行っています。

齋藤(ヴェルティー)
サプライズプロポーズを実行するにあたって男性が気にする「指輪のサイズ問題」ですが、これは後からどうにでもなることなので、それよりも気持ちを形にしたほうが良いとお伝えしています。女性にとっては、男性が自分のために時間をかけて考えてくれたことのほうが嬉しいのだとしっかりお伝えするようにしています。

Summary
男性お一人客の背中を押す

ブライダルパネルディスカッションIJT2026 

これからのアクションとして必要なことは?


大畠
これからのアクションとして、何が必要だと考えますか?

松村(サダマツ)
企業側からお客さまへ啓蒙・認知活動をするとともに、企業からはなぜエンゲージリングを販売するのかの社内啓蒙も行なっていくべきだと考えています。

大畠
エンゲージリングの必要性を問い直すということですね。

齋藤(ヴェルティー)
私はダイヤモンドのアップグレードという考え方を広められないかと考えています。人生の節目にダイヤモンドを育てていくという考え方で、プロポーズの時は0.2ctだったダイヤを結婚10年の節目で0.5ct、20年目には1ctと育てていくんです。逆に言えば最初から完璧を目指さなくていいんだと。そういった文化を醸成することはできないか、ビジネスモデルとして考えています。

大畠
人生のアニバーサリーにプラスオン、という考え方ですね。

六川(アート宝飾)
エンゲージリングへの憧れを醸成していくために、種まきとして幼少期からの意識づけが必要と考えています。また、ジュエリーショップには「信頼」が前提となりますので、スタッフの資格取得推進をバックアップしています。

大畠
プロフェッショナルを育てることの重要性ですね。このディスカッションでの頻出語は「エンゲージリングは必要なもの」であったと思います。日本ジュエリー協会が選んだキャッチコピー「カタチにしたっていいじゃない、愛だって。」とアイコンをご活用いただき、マーケットに元気を与えてくださることを協会としましてもご期待申し上げます。

 

 

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