最近、5Gがらみで次々にビッグニュースが飛び込んできます。
多くの大企業を引き連れた発表した仮想通貨「Libra」を発表したFacebook。
そして、今度はAmazonです。
「いままでとはまったく違う通信技術だ。このテクノロジーの登場によって、
既存技術では埋められないギャップが存在したことが明らかになるだろう。
業界にオープンに公開し、IoTの世界を変えたい」
とジェフ・ベソス氏が語ったようです。
一体何をAmazonが発表したのか。
具体的にいくつかのテスト段階の製品が発表されたみたいですが、
ひとつめは、「Echo Frames」と名付けられたスマートグラス。
つまりメガネ型のIoTツール。
そして。指輪型のスマートスピーカーでAlexaの新製品「Echo Loops」。
家庭に置いて色々な指示ができたり、情報を受け取れる据え置き型ではなく、
指につけて持ち歩けるスマートスピーカーだそうです。
まさにSFの世界がやってきた! という感じ。
そしてこれらのツールは、あくまでも周辺のアイテムであって、
本丸は、タイトルの通り、新しい通信規格の「Sidewalk」。
説明によると、近距離通信規格の「Bluetooth」よりも広く、
5Gほどの高コストでもなく、
wi-fiの飛距離を超える力を持ってるそうです。
そして。この「Sidewalk」の特筆すべき特長は、
なんといっても低電力であること。
つまり充電をしなくても長く使えるようなのです。
なので、ペットの首輪に「Sidewalk」の通信ができるようにすれば、
庭から出てしまったり、遠くに行ってしまっても追跡ができ、
それが年というレベルで充電しなくても大丈夫なほどなのだそうです。
現在のIoT機器は、Bluetoothかwi-fiが使われていますが、
これらは基本的に近距離しかカバーできないので、
それ以上の距離を確保し、
5Gのようなコストもかからないという魔法のような規格ですね。
いったいAmazonは何を狙ってこれらの技術を発表したんでしょうか。
Facebookが、仮想通貨を使って、国という単位を超えた世界通貨で
世の中を変えようとしているのと同様に、
Amazonは、「Sidewalk」という中間的な通信規格で、
あらゆるIoT機器をつなぎ、
四六時中オンライン化した全く新しい生活環境を
構築しようとしているかのようです。
ユーザーからは、日常生活から得られるデータを吸い上げ、
企業へは「Sidewalk」の通信サービスを提供することで
人間の生活全てを可視化し、
あらゆる接点でのビジネスを生み出すことができそうです。
日本での普及はまだまだ先になりそうですが、
2020年以降、
やっぱり社会は大きく変わっていく、
というか生活が大きく変わっていくことになるんだと
再認識しました。