行きたい場所
こんにちは。PR現代 プランナーの佐藤静子です。
先日、息子と会話をしていて、「もし今度どこかに食事に出かけるならどこに行きたいか?」という話になりました。
息子から出た答えは、小学校入学前に一度行ったことのあるお店でした。今小学校5年なので、もう数年前のことを覚えていたようです。
行きたい理由は、食べた料理が美味しかったからと言っていました。
私も大好きなお店だったので当時息子を連れていったのでしたが、私がそのお店を好きな理由は、
・他のお店にありそうでない洒落た雰囲気だから
・メニューにこだわりがあるから
です。
そのとき何か印象的な出来事があったとか、そういうことのないお何気ない外食の思い出。子どもが覚えていたのは、五感で体験した「良い思い出」だったからなのかなとも思いました。
子供の記憶にも残るって、すてきですね。
遠くても「良いところ」に行きたい
ウェブ集客をするためのウェブ運用。
そのときの必要条件に、「リアルのお店が魅力的かどうか」ということも実は入ってきます。
お店そのものが客観的に見て、「行ってみたい」と思ってもらえるかどうか。ウェブ運用のテクニックうんぬんではなく、実は一番大事なんじゃないかとも思います。
ちょっと遠くても、せっかくなら少しでも自分の感性と合うところへ行きたい。そういった場所で時間とお金を使いたい。そういう価値観。
近ければ良い、安いほうでいい、という世界での勝負ではないですよね。
経営者の方でしたら、社員さんや近しい人ではなく、誰か客観的な意見を言ってくれる方にぜひ聞いてみてください。どんな答えが返ってくるでしょうか。
「体験」が欠かせないステップ
着物は素晴らしいと思う。けれど、私は今すぐには着ない。
残念ですが、そういった人が多数派です。
もっとたくさんの人に着物を着て欲しい、ジュエリーを身近に、と思ったとき、当然、突然高価な着物や宝飾品を買いたいと言う人はまずいないので、「では体験から」、「では通過儀礼(冠婚葬祭)のときには」ということになります。
フックとなるきっかけとして体験教室や体験レッスン、着物に似合うヘアメイク体験などを行うことで、着物やジュエリーに興味を持ってもらうというステップが大切です。その結果、好きになってゆくのだと思います。
お店が思うスピード感ではないかもしれませんが、お客様に体験を通して、商品を好きになってもらうプロセスの中で、スタッフとの信頼関係も醸成されていき、結果として、繰り返しお店を利用していただけるお客様になっていただけます。
なので、なにはともあれ、お店のハードの部分の魅力がちょっと足りないかな? と思われるなら、大掛かりにせずともお店のプチリニューアルやリノベーションを検討されてみてはいかがでしょうか。
工夫し次第で大きな予算をかけずともお店の雰囲気を変えていくことはできると思います。