こんにちは、PR現代の神山です。
さて、今日は小売りの現場で最近教えていただいたお話です。
くすんだ色・すっきりの柄・シンプル
タイトルの通り、振袖の色柄の傾向のことです。
ここ最近の傾向だそうですが、
これまで振袖の色柄の流れとちょっとテイストというか
方向性が違うのですが、
同じ赤や青でもくすんだ色が選ばれているようです。
また、柄も全体的にたくさんの柄が付いているものよりも付け下げのようにすっきりとポイントで柄が配されているものが好まれる傾向が強くなってきたそうです。
少し前から無地の振袖が多く検索されるようになっていましたが、今も無地の振袖を探しているお嬢様がちらほらいるようです。
中には、柄が一つもない真っ白の振袖を探しているというお嬢様もいるそうで、ひと昔前なら、縁起でもないと言われてしまいそうなニーズです。
▲画像は、最近引き合いの多い色柄の振袖たち
東京の問屋さんのプロデュースする振袖コレクションにもくすみ色でスッキリ感の強いものが出てきました。
今年のファッショントレンド傾向の中にもネオンイエロー、モノトーン、ピンク、そしてペールトーンといったはっきりした色というよりは白みがかった色合いやアースカラーの人気が取り上げられているので、振袖の色柄も全体的なファッション傾向に通じるものがあると思います。
KOSHINO JUNKOの振袖などがママ振で持ち込まれる
ではなぜ、こういう傾向が出てきたのか?
はっきりした理由は現場でも
掴めていないようですが、
20年以上前に流行したKOSHINO JUNKOの振袖などが
ママ振としてお客様から持ち込まれることが出てきており、
お母さんの時代の色柄の傾向とリンクする要素があるのかもしれません。
成約した振袖をきちんと整理・分類して分析する
ここまでのお話は、あくまでも感覚的な印象ですが、
はっきりと要因が掴めない現象や変化を
今後の商売に活かしていくためには、データ分析が必要不可欠です。
実際に成約になった振袖の色や柄別に分類したり、
金額別、成約区分別に振り分けてみたりといった具合です。
データ分析は、色々な角度から詳細にやればやるほど
新しい事実や気づきを与えてくれます。
これは、振袖の色柄のことだけにとどまらず
全てにおいてデータ分析が重要です。
名簿のある方とない方ではどうなのか?
比較的お店の最寄りでありながら成約数が低い地域は
どこで、そこの成約傾向はどうなっているのか? など
分析してみないことにははっきりとした傾向が掴めないものは
とりあえず、データを整理して分析してみる
ということです。
6月16日に開催予定の「きものDXセミナー」では、
このデータ分析で、大きな成果をあげた
ワークマンの土屋哲雄専務の講演を行います。
また、きもの専門店が取り組むべき
データ分析とその可能性についてもお話しさせていただく予定です。