こんにちは、PR現代 代表の下島です。
今回は、最近お客様から教わったこと、そして現場をみていてとても気になったことをお伝えします。
それは、「在庫商品を正確に把握し、的確に販売することの大切さ」についてです。
多店舗展開している会社はこのことの重要性を認識しているところが多いですが単独店においては意外な盲点かもしれません。
在庫を販売せず、催事に頼る危うさ
多くの宝飾店、きもの専門店、寝具店では、多数の商品在庫をもっています。
まずはその数量・金額を把握し、適正在庫量・金額を定めることが大切と感じます。
しかし中小零細店においては在庫量・金額について把握し、年度ごとにその販売や増減を決めている店は意外に少ないのが実情です。
催事(問屋の委託応援商品販売会)に依存し、お店の在庫は減らず、売り上げはできても支払いに苦慮し、利益体質になっていない経営状態という店も実は少なくありません。
まずは、在庫商品を正確に把握し、年度ごとに販売方針を決めることが非常に大切だということになります。
在庫をもつ意味と価値
デジタルジュエリー®️やグローバルネットワークを自社も手にすることができるようになった現在、在庫をもつ意味と価値についてあらためて考えてみるタイミングだと痛感します。
なぜなら、かつてのように『店に在庫があれば売れる』という時代ではなくなったからです。
そして現場から感じているポイントは
⚫︎適正在庫量、金額の目安を持つこと
⚫︎持つべき在庫はしっかりもつこと
⚫︎不良在庫は年度方針を固め処分し換金化すること
ということです。
つまり「持つべき在庫と早く販売すべき在庫」を見定めるということだと思います。
在庫を持つ意味は「その場・その店で提供することに価値のあるもの」を置くことであり、
在庫の価値とは「自店の独自性を伝える売れるもの」を置くことにあります。
在庫を持つことに関しては経営者の商売哲学が端的に現れることなので方法論の正解は1つではありません。
現在はその場に現物がなくても取り寄せて紹介できるネットワークを持っていれば良い、もしくはオーダーすればそのほうが顧客価値が高いという考えもあります。
また一方では、他店が在庫を少なくしている今だからこそ、自店は在庫量を強みとし現物販売に注力するという資本力に優れた会社もあります。
共通点としては、
「よく吟味した品揃えを行い、VMDを用いて、よりすてきに感動的な見せ方&紹介方法を工夫する」
ということであり、投下資本利益率(roic)の高い経営を目指すということではないかと思います。
この催事は「昨年もやっていたから」というマンネリを見直そう
弊社が主宰するジュエリー小売業のマーケティング実践研究会「JMG」メンバーのなかには、
自店在庫を処分・換金化し、小型SPA型宝飾店へと業態転換した店や、
在庫をほぼゼロ状態に処分・換金化し、修理専門工房へと店舗リノベーションを行った高齢経営者の事例が出ています。
店のあり方、在庫の持ち方を今一度見直し、これからの時代に適応し、どのように自社の持続可能性を高めるか、JMGメンバーの皆さんはそのことを真剣に考えています。
資金が在庫として眠ったまま、借入金により経営が苦しい店があったりすることもあるので、
今回は、在庫商品を的確に把握し、適正に販売することの大切さについてご案内しました。
PR現代は、より持続可能性の高いビジネスへと進化していくための情報や場を、JMGメンバーをはじめ、関係先へご案内していきたいと思います。
追伸
明日、5月11日(木)14時より、(株)デジタルジュエリー主催『「在庫レスに向けた少額投資で出来る、高利益率のビジネスモデル構築セミナー』が開催されます。
◉異業種でおきているDXを導入しないデメリット
◉マイクロファクトリーの導入による在庫削減・受注型製造小売業への転換
◉IT/ネットを使った集客・受注体制づくり
など、不確実な時代に適応したこれからの宝飾店のあり方をご紹介する、今回のテーマに連動した内容の参加無料オンラインセミナーです。
ご興味のある方は こちらから お申し込みください。
在庫販売に関する具体的な方法論や手法について検討してみたい方は、弊社までお気兼ねなくお問い合わせください。