株式会社 オースカ(福島県会津若松市)
代表取締役 大須賀 隆 氏
専務取締役 大須賀 睦美 氏
JMGインタビューの第28回は、福島県会津若松市のジュエリーオースカ。歴史を刻む美しい城下町、会津若松で100年以上の歩みを続けるジュエリーショップです。オーナー夫妻の大須賀隆氏と奥様の睦美氏にお話を伺いました。(取材・文:嵯峨紀子)
地元にハイカラを届けて100余年
1918年に創業したジュエリーオースカは会津若松地域の一番店として地元の人々に信頼され、現在の隆氏で三代目となります。お祖父様である昌路氏が時計店を開設したのがジュエリーオースカの始まりでした。昌路氏は日露戦争で海軍の軍人として戦い、戦後に舶来品の精密機器などを地元にもたらす、いわば文化の伝導者の役目を果たした存在だったとのことです。
「新しいもの好きだったんですね。NHKのラジオ放送が始まった時には、いち早くラジオを設置し、地域の人々を集めて音声を聴かせたそうです」と隆氏。
時計職人だった昌路氏はその後もカメラや蓄音機など、技術者でなければ扱えない商品を次々と地元に紹介し、「オースカに行けばハイカラなものに触れられる」という、地域にとってのサロン的役割を担ってきたといいます。
地域の人々の幸せを願う「ハッピー プロデューサー」
創業者から伝えられたのは「誠実・革新・向上」の理念。三代にわたってひたすら誠実な取引を続け、現在のご夫妻が編み出したのは「ハッピー プロデューサー」という言葉です。一人一人のお客様の「大切なメモリアルのお手伝い」をすることこそが使命だと考えているといいます。
ジュエリーを求めてやってくるお客さまは結婚指輪や記念の贈り物でのご来店など、ハッピーな気分でいらっしゃることが多いものです。幸せな場面に立ち会うことが多く、幸せのお裾分けをいただいて、接客する側もハッピーな気分になるのだそうです。ご夫妻が目指すのは、普段の生活に溶け込むジュエリーのあり方。ジュエリーをつけることが幸せにつながり、物語が紡がれる幸せの連鎖です。
昨年の店舗改装に伴って奥のスペースを開放し、お客様がいつでも遊びに訪れることができるよう、ゆったりとしたティールームのようなコーナーに設えています。
次の世代へとつなぐジュエリーの文化
世代を超えて地元のお客さまに愛されるオースカですが、ご夫妻のお嬢様である史子氏もジュエリーデザイナーとして活躍しています。幼いころからジュエリーに親しみ、現在は『Fuminiko』、『FUMIKO OSUKA』のブランドを立ち上げ、次世代へ向けて新たな物語を紡いでいます。
『FUMIKO OSUKA』
ジュエリーを楽しむ場を増やしたい
今後の展望をお伺いすると、お店のファンであるお客さまがジュエリーをより楽しめる場を設けたいとのこと。お客さまとのティーパーティーなど、以前から少人数で遊びながら楽しめるイベントを続けているそうで、ジュエリーをつけて出かけられるシチュエーションをさらに増やしたいとお話になっていました。
『FUMIKO OSUKA』
JMGへの要望は?
JMGのイベントにはお揃いで頻繁にご参加いただいています。これまでの定例会の感想と、今後のご要望をお伺いしたところ、他店の実店舗に出向くなど、同業他社の現場を直に観察できる機会が大いに刺激になるとのこと。今後は店舗規模ごとに可能なサービスにフォーカスし、経営のカンフル剤になるような提案がほしいという声をいただきました。
JMGではさまざまな最新情報を会員の皆さまにお届けできるよう、常に情報収集に勤しんでおり、メンバー店の皆さまの現場の声をいち早くご紹介しています。皆様も気になるニュースやチャレンジしてみたい企画がありましたらぜひJMGにお声がけください。
株式会社 オースカ
店名:ジュエリーオースカ
代表取締役:大須賀 隆 氏
創業:1918年
設立:1948年
〒965-0878 会津若松市中町2番87号
TEL: 0120-27-0887
事業内容:ジュエリー・時計・リペア・リフォーム
HP:https://www.jewelry-osuka.com/
JMGは宝飾小売業のマーケティング実践研究会です
(株)PR現代が主催する「JMG(ジュエラーズ・マインドグループ)」は花島路和氏(ジュエリーハナジマ代表)を会長に、50社(2025.5.1現在)が加盟する宝飾小売業のマーケティング実践研究会です。一商圏1社(市区村ごと)が加盟でき、隔月での定例勉強会や情報交流、個別相談、WEBや販促物などの会員割引制作などを行なっています。
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