こんにちは、しもじんこと、PR現代 代表の下島です。
10月18日(火)から20日(木)まで、
東京ビッグサイトにて「第35回 国際メガネ展(iOFT2022)」が開催されました(主催:RX Japan株式会社)。
iOFT2022は、出展社数230社、来場者約7千人を誇る、日本最大のメガネ展です。
新たな技術、SDGsを背景とした地球環境にやさしい新素材の展示ブースなどが目立っていました。
サスティナブル アイウェア コレクション コーナー
iOFTでは日本メガネ大賞も発表
今回は、その2日目に開催されたセミナーがたいへん興味深かったのでその内容をご紹介します。
眼鏡業界のデジタルトランスフォーメーション
オーマイグラス(株)代表取締役社長 清川 忠康 氏
【講演者 清川 忠康 氏 プロフィール】
1982年大阪府生まれ。2005年に慶応義塾大学法学部、2006年にインディアナ大学大学院を卒業後、UBS証券、経営共創基盤を経て、スタンフォード大学経営大学院に留学。2年次在学中にオーマイグラス(株)を創業。オーマイグラスは、D2Cメガネリテイラーとして、Oh My Glasses TOKYO のショップ名でメガネ通販サイトと実店舗を運営(東京、神奈川、京都、大阪にて15店舗)。
ショップテーマは「ネットで、お店で、とことん試せる 試着のできるメガネ通販」。最近は、めがねシャチョウとしても活動。主な著書「スタンフォードの未来を創造する授業」(総合法令出版、2013年)。
デジタルトランスフォーメンションはどこからはじめればいいのか?どのようにメガネ店経営に活かしていくべきなのか? 落とし穴はどこにあるのか?等、実体験を元に講演が行われました。印象に残ったポイントのみご紹介!
オーマイグラスが取り組む、実店舗とECの連携戦略
○オンラインとオフラインをシームレスにつなぐ
・顧客がストレスなくスムーズに購買体験ができるよう2015年あたりから注力。
・都市圏のお客様は特にそれを求めている。
・ECはあくまで補完。ECが主力にはなりえないが必要ではある。
○顧客情報が何より大切!
・顧客情報が生命線。来店予約がとれる機能を強化せよ。
・顧客接点を多くすることが大事。ECもそのひとつ。
・SNSは顧客との距離を近くするために有効活用すべき。
○独自性をつくることで自由になれる
・商品から販売スタイルまで自前でつくらないと「自由」にはなれない。
・新作より、顧客体験にこそ価値がある。商品への投資より、顧客体験価値の向上に投資すべき。
・メーカーブランドの低粗利商品より品質のよいノンブランド商品で高粗利を実現せよ。
○コラボレーションを活かす
・各種コラボレーションを展開し、自社の認知度向上を図れ。
・既存ブランドに頼らず、コラボにより独自の企業価値、顧客体験価値を生み出せ。
・ITインフラについては自動アップデート対応の他社既存システムを有効活用せよ。
講演者の清川社長はとてもパワフルに発表されていたのが印象的でした。
自社の取り組みの基本的な考えを紹介する貴重なセミナーだったと思います。
『デジタルを活かしてCXで生き残れ!』そんなエールが贈られたような、
ストアブランド力を高めるヒントが散りばめられた本音トークセミナーでした。