石岡時計店とカンノが受賞!第5回東日本ジュエリーショップ大賞表彰式&パネルディスカッション

秋のIJT2021

写真左:主宰の日本宝飾記者会 深澤裕氏、中央:石岡時計店 代表取締役 石岡幸雄氏、右:カンノ時計店 専務取締役 菅野浩一氏

こんにちは、PR現代の下島です。

10月27日(水)〜29日(金)の3日間、第9回国際宝飾展【秋】(秋のIJT2021・主催:RX JAPAN株式会社)がパシフィコ横浜で開催されました。

初日、10月27日には、第5回東日本ジュエリーショップ大賞 表彰式 が行われました。今回は受賞された2店舗のポイントを表彰式後に行われた受賞店舗によるパネルディスカッションから紹介します。

受賞された2店舗まことにおめでとうございます。そして地元そして顧客、社員から支持されるストアブランドのヒントを垣間見ることができたパネルディスカッションでした。

2021.10.27(水)第5回東日本ジュエリーショップ大賞
表彰式&受賞店舗によるパネルディスカッション

地域ドミナント部門:株式会社 石岡時計店(北海道・帯広  釧路)

◆株式会社 石岡時計店 代表取締役 石岡幸雄氏

受賞理由
とかち帯広、釧路エリアに7店舗を展開。エリア内のシェアは75%以上と圧倒的な優位性を持ち、殆どが定価販売で粗利は50%を超える。サンクスデイズプラチナの販売も全国No.1を記録。地元では、”石岡でジュエリーを買う”ことがステイタスになるほど。2021年3月に本店をリニューアルオープンし、バカラのシャンデリアが輝くラグジャリーな路面店として生まれ変わった。

石岡時計店 パネルディスカッション要旨

「日本ゴールドチェーン(NJC)では7社目。いつ自分が表彰されるかと思っていた。この賞に恥じないようがんばっていきたい」

3業種、帯広市。今年銀行のあと店舗に本店を移転。金庫などはそのまま活かしている。

シェア75%。地元の店舗はあと2店舗。NCは撤退した。札幌まで3時間。鎖国商圏。

サンクスデイズプラチナにブラウンを入れたり、ダンシングに留めたりなどもしている。自分がプラチナが好きだから力を入れている。新品仕上げも無料などアフターも注力。婚約指輪ご成約客にはティアラを貸し出している。

パールは2−3月にチラシを入れている。女性向けの冠婚葬祭のネックレスが多い。

ブライダルパールをおすすめしている。相手の家に行ったときに恥をかかせないように。昔はきものだったが今は真珠。これは押し売りしてもおこられない。必ず進めるようにと、社員にも話をしている。

ブライダル、コロナの間は売り上げが2倍になった。多くは札幌に流出していたということがあきらかになった。

ブライダルの単独店は7年前にオープンした。十字架を配置した場所はブライダルジュエリーの納品場所。NGCの臨店の際、他店さんの真似をして取り入れた。

ホテル催事は年2回行っている。店内催事はひと月半に1回行っている。

会長は、催事では売らなくて良い、というスタンスを貫いている。押し売りはするな。という姿勢が長い目で商売が長続きすると考えている。占いやハンドエステ、食事はマグロを出したりなどやっている。催事についてはしょっちゅう仲間に聞いている。NGCは本部もしっかりしている。

社員教育は外部の会社に長年お世話になった。今は社内でやっている。ニューカスタマーへの店頭商品の提示は今も守っている。商品を売るより人を売れという感じでやっている。福利厚生に注力し、週休2日制でやっている。賞与は年2回支給、また5年ごとの永続勤続で海外旅行に行っている。私ががアテンドして海外旅行に同行している。

品質としては、娘、嫁に買ってあげても自信があるものしか扱わないようにしている。値引きはしない。お買い上げ10万円で1万円分のお買い物券を進呈する企画をしている。値引きはしないが、このようなセールは行っている。

今後について。社長になって10年目。嬉しい悲鳴で後継者候補が四人いる。HPの整備もしながら、地域一番店から一流を目指していこうと努力をしている。それが業界への貢献かなと思ってい、日々がんばって販売したいと思っている。

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プロフェッショナル部門:カンノ(宮城県大崎市)

◆有限会社 カンノ時計店 専務取締役 菅野浩一氏

受賞理由
宮城県北部大崎市古川で創業から約90年の老舗宝飾店。地域の草分け的存在でもある中で、菅野浩一専務がパール販売強化のため日本真珠振興会が推進するパールスペシャリストを取得。全国で6人しかいない難関資格で、小売店では2人目となる。花珠鑑別書に頼らず自身の目で見たパールジュエリーを販売するほか、地域に向けた真珠講座開催で新規顧客開拓に取り組み、色石と真珠の組み合わせやメンズパールの開発で、顧客層を拡げる。

カンノ パネルディスカッション要旨

「先代、先々代も喜んでいると思う。この受賞は社員関係者全員ででいただいたものと思っている」

同店の立地は仙台から新幹線で次の駅、宮城県のベッドタウン。

真珠に注力。真珠を用いたブレスレットを開発。1万円から3万円くらい。ファーストジュエリーとしての位置付け。メンズパールも開発販売している。

男性のネックレス着用は、地元ではまだハードルは高い、50歳以上の男性は黒蝶のブレスは購入してくれる。

真珠講座を行っている。地域の新聞でプレスリリースを掲載してもらえる。参加された方には店の名刺ではなく日本真珠振興会のシニアアドバイザーとして名刺を渡している。真珠の歴史、真珠の母貝、メンテ、コーデまで約1時間の講座。

「母貝がこんなに種類があるとは思わなかった」という意見が多い。真珠振興会のSAの資格をとるとき、真珠の見分け方も教えてくれる。

ブライダルは仙台に行ってしまうので、当店は客層をシニアにフォーカスしている。

催事について。リフォーム、リペアフェアは常時行っている。真珠祭、展示会、歳末、正月を行っている。集客の工夫について。今まではチケット集客。今は細かい催事の際に、次の案内も行うようにしている。

真珠については、社員全員ジュニアアドバイザーの資格をとっている。養殖業者の方の話をズームで2ヶ月に一度声を聞く機会をもっている。

宝石は美しく輝いているもの。真珠に関しても同様で美しく輝いているものを扱い

丁寧に販売し、販売する人にもきらきらと輝いてほしい。

花珠の問題について。きれいでないものを最高級ということは大きな問題。目で見てきちっと説明できる、これだとおすすめできるものを販売できるようになっていけば業界も発展していくのではと思う。

感想

両店とも

・ストアポリシー(お店として大切にしていること)

・ストアコンセプト(自店の客層は何かを明確にし、どんな価値を届けるのか)

・出店戦略(多店舗ドミナント戦略か、単店舗集中特化戦略か)

など、明確なストアイメージをもって経営されている。そしてトップがリーダーシップを発揮し、会社としてチームワークよく機能している印象を受けました。

ますますの発展を祈念いたします。

 

 

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