第54回夏季セミナー、終了いたしました!

今日は秋葉原のアキバプラザにて、第54回夏季セミナーを開催いたしました
たくさんのご参加誠にありがとうございます。

それにしても今日は暑かったですね!
私は会場の秋葉原に着く段階で、ありえないほどの滝汗をかいてしまいました。
会場について、セッティングなどの準備をしていても汗がとめどなく溢れてきてしまいました。

少し落ち着いてから、着物に着替えたのですが、
着替えてる途中でも汗が滴り落ち着物にシミのような後がついていきました。

結局午前中のあいだ、ずっと汗が止まることはありませんでした。
本当に困った事態でした。
この2年で18キロほど太ってしまったので、汗っかき体質になってしまったのかもしれません。

まあ、どうでも良い話ですね。

さて、私は、主にきものの方向けの分科会1を担当していますが、
今回の分科会のプログラムは、今きもの専門店の重要課題である
1)人材採用と育成
2)新規客づくり

の2つのテーマで行いました。

人材採用・育成については、ダイヤモンド社さんとビズリーチさんという
有名企業の方にお話していただきました。

それぞれに人材採用・育成についての視点が違っていてとても勉強になりました。

ダイヤモンド社の御明さんは、冒頭たいていの経営者は、「優秀な人材がほしい」というが、
では、優秀な人材とはどんな人のことか? という問いに明確に答えられる経営者はほとんどいない。
というお話は、なるほどそうかもしれないと思いました。

優秀な人材の定義、というのはなかなか明文化されたりしていないのかもしれませんね。
即戦力になる人なのか、それともすぐに戦力にはならないが、
お店が実現したいと思っている戦略やビジョンを実現したいと思ってくれる共感なのか……。

ダイヤモンド社の御明さんは、適性検査のワークタイムと人材の見極め方について
興味深いお話をしてくれました。
人間の行動を決めるのは、「態度能力」と呼ばれるもので、
これは後天的なものなので、生まれや遺伝ではないそうです。
これまでの人生の中で培ってきたその人の価値観なのだそうです。
適性検査は、面談ではわからない、人の態度能力などを見極める上で参考にすることができるそうです。
わずかな時間の面談などでは、決してその人の価値観を伺い知ることはできないんですね。

そして次に登壇していただいたビズリーチの中嶋さん。
さすがにここ10年で大きくなった新しい企業だけあって、人材採用に対するアプローチも違います。
とっても印象に残ったのは、

人材採用も「マーケティング」だ。というセリフ。

普段、売上を上げるためにお客様のことを注意深く観察したり、
対話したり、一緒に遊びにでかけたりと関係を深めるために、
努力をしていると思いますが、
それでは採用したい若い人たちのことを観察したり、
対話したり、一緒に遊びにでかけたりしていますか?
という鋭い質問が出ました。

相手のことがよくわからない状態では、良い人材を確保することはできないというお話でした。

このお話を聞いて、ウェブマーケティングと一緒だなと思いました。

よく使われるPCDAではなく、STPDです。

SはSEE(事実をよく見る・観察する)
TはTHINK(事実から本質・課題を発見する)
PはPLAN(課題を解決する方法・計画)
DはDO(実行する)

の四段階です。

PDCAと根本的に異なるのは、SEEから入ることです。

事実をよく見る・観察することで、何が大事なのか、
本質なのかを追求することで、初めてもっとも重要なことにたどり着けるという発想なのです。

お客様のことをよく観察したり、情報を集めたりすることで、
お客様に対する理解が深まれば次にどんなコミュニケーションをすれば良いかは自ずとわかります。

それと同じように、採用でも採用したい相手のことをよく観察することで、
相手の望んでいることがわかり、採用がしやすくなったり、
離職率が減ったりするというお話はとっても腑に落ちるものでした。

中嶋さんは、今の若者は、自分の電話番号やメールアドレスを知らないと言いました。
それを調べる必要もないと。
LINEでやりとりすれば済んでしまうから、電話をかけるという習慣がないんですね。
私たちとは全く異なる生活習慣です。

今の中小企業において、入社して3年で離職する人の確率は約50%だそうですから、
二人に一人は黙っててもいなくなってしまう時代だそうです。

だからこそ、人事担当者ではなく経営者が人材を確保することに主体的に取り組む必要があると
中嶋さんは言います。

いつの時代も人の問題が一番難しく、なかなか解決の糸口が見つかりません。
しかし、人材採用もマーケティングであるというスタンスに立てば、

上記のように、行うべき行動やプロセスが明確になります。

私は主催者側ではありますが、
ダイヤモンド社さん、ビズリーチ社さんのお話を横で聞いていて
そんな気づきがありました。

つづく。

神山有史

 

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