「株式会社WITH THE MODERN」(福岡市)濱田友紀子社長
「株式会社WITH THE MODERN」(福岡市、濱田友紀子社長、http://www.kimonomodern.com)は、Webショップを基本に「試着専門キモノ店」を福岡本店に続いて2020年愛知・常滑に、2021年東京・南青山にオープン。東京ではコアなお客さまによる〝ファンミーティング〟を実施するなどきものについてリアルに語り合える場も提供しています。濱田社長に話をお聞きしました。(取材・文:西本俊三)
SNSはセンスや個性が重要
――貴社は早くからきもののWebショップをスタートされていましたが…。
「2004年に『新しくて懐かしい、こんなの欲しかった!』というコンセプトでカリフォルニアから始まったKIMONO MODERNですが、かなり早い段階からWEBショップ、SNSではFacebookやInstagramを2010年頃から運営していました。当時は『ネットで着物なんて売れる?』なんて言われていました。ですが、今やネットでお買い物は当たり前。FacebookやInstagram、YouTubeなどさまざまなSNSを駆使して販売するスタイルがこの数年で一気に加速し定着したと感じています。さらに、企業やブランドではなく、プロアマも関係なく、センスや個性が発信力をもって繋がっていく、そういう時代になったとも感じています」
リアルにつながることで満足感を得る
――きものの〝試着専門店〟という新しいスタイルの店を作られたのですが、現況はいかがですか?
「従来の販売メインのスタイルではない『試着専門キモノ店』というスタイルのTHE GUIDE SHOPを福岡本店に続いて2020年は 愛知・常滑に、2021年には東京・南青山にOPENいたしました。コロナの中、zoomやSNSで繋がりやすくはなったものの、やはり人はリアルでつながることに安心や喜び、満足感を得ていくのだと実感しています。そして、そんな繋がりの場所になればと、東京店では『キモノモダン部』というファンミーティングもスタートいたしました。『キモノモダン部』とは、選抜された7名のコアなファンでもある『部員』が毎月1回集まって『着物あるある』や『こんなの欲しいな会議』などのテーマに基づいて楽しく話し合うミーティングで、着物を着てお出かけしたり、着物仲間を増やしたりする機会を提供しています」
――今後の取り組みについては…。
「スタート当初からKIMONO MODERNは着物業界の中で、ITの分野においては最先端をいくブランドであることを常に意識していますが、2022年は、よりシームレスに顧客とブランドが繋がる仕組みづくりに加え、お客様に幸せを感じていただける体験価値をご提供できるよう取り組んで参りたいと考えています」