【インタビュー7】「えんや呉服店」地域のため、お客さまのために「ライブコマース」配信!

えんや呉服店

ライブコマースを配信する「えんや呉服店」(島根県松江市)代表 塩冶 栄氏

「えんや呉服店」(島根県松江市、塩冶栄代表)は、お客さまと双方向でコミュニケーションが取れるライブコマース配信を始めて約1年3ヶ月。HP(ホームページ)、FB(フェースブック)、twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)、YouTube(ユーチューブ)などのSNSと合わせWebの取り組みに力を入れています。塩冶代表に近況をお聞きしました。(取材・文:西本俊三)

 

高画質な配信を心掛ける

――ライブコマースを始めた経緯をお願いします。

「令和2年4月に松江まちゼミの会議中に、『ZOOM会議の風景を配信したら良いのでは?』という私の意見に、配信経験者が『会議の後一緒に配信しましょう!』という事で始めたのがスタートです。最初は、自分の持ち物だけでお金を掛けず1か月ほど配信を行いました。配信を通して、全国の方とコミュニケーションが取れる事の楽しさを感じ、少しお金を掛けても良いのでは、と感じました。丁度そのタイミングで、締切り間近の補助金があり、滑り込みで申し込み。すぐに採択の連絡があり、機材をそろえました」

「松江市で、ライブコマースを行ってる事業者は、当時も現在もまだいないと思います。配信の方も一眼レフカメラを使用し、高画質な配信を行っております。当時は毎晩ほとんど睡眠せずに、機材の勉強や配信方法の勉強をしておりました」

――その間の状況は?

「コロナ禍で見事にお客様の来店が止まり、展示会も中止になりました。その時の、悩みや考えている事、着物に対する想いを、カメラの前で思う存分語れる環境は、私にとって有難く、続けることが一切苦にならない環境でした。『一人でも見てくれる人がいるなら続けよう』今でもそのように思い、配信を続けております」

「配信を始めて4か月ぐらいの時、隣町の商店街の方から声を掛けて頂きました。『GOTO商店街一緒にやらない?』『ただ、最初の締め切りが来週なんだよね』。私の返事は即答でOKでした。何事もスピード感が大切で、松江のGOTO商店街事業は全国で一番最初に始まると全国ニュースで流れました。テレビ、ラジオの取材も沢山いただきました。事業はショートムービー事業・ベロタクシー事業・トゥクトゥク事業・逸品料理事業・配信事業とあり、私は配信事業を担当です」

 

新規のお客さまが来店!

――いろんな変化があったそうですが。

「そうですね、沢山の商店街仲間が増えました。配信を見たという新規のお客様も多数お越しいただき、お買い上げもあります。えんや呉服店でイベントをしたいという人たちの来店もあり、組み紐教室、メイク講座、えんや寄席、近隣商店街や各所でイベントをされるような若い方々とも交流が一気に増えました。着方教室は、満席もあり外部講師をお願いする教室もあります」

「配信を始めてから、SNSのフォロアーは一気に増えました。また、最大の効果はHPのSEO対策となっていた事です。SEOとは、インターネットで検索を掛けた時に、如何に最初に表示させるかの対策ですが、えんや呉服店は様々なワードで検索上位に出るようになり、HPを見た人の来店が急増しました」

「現在は、配信の技術を生かして、商店街内に配信スタジオを制作しようと動いています。呉服屋仲間との交流も活発にーー配信を始めてから、それまでにはなかった呉服屋さん仲間との交流も沢山持たせてもらいました。以前のえんや呉服店で分かっていた事は、『これまで通りの営業方法では先は無い』です。これだけは確実に言えた事だと思います」

「これからも新しい事に挑戦し、私達夫婦の感覚や目を信じ、商売を頑張りたいと思います。月並みな言葉だと思いますが、売る為の行動ではなく、地域の為、お客様の為、そして何より、私達夫婦が呉服屋を続けていく為の行動を意識しています。どれだけ自分が楽しんで商売が出来るか、どれだけお客さんの笑顔を見れるか。あと40年仕事をしても、まだ76歳。私達にとっては何事も始まったばかりです」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◇PR現代公式LINEアカウントに
ぜひご登録ください。
https://lin.ee/rV8g8NU

◇ウェブ運用のご相談・お問い合わせはこちらから
https://pr-g.jp/contact

◇オンラインサポートメニューはこちらから
https://prgendai.stores.jp/

デジタルシフトを進めていますか?

 

関連記事

  1. 緊急事態宣言再び。これからどう動くべきか。

  2. コロナ禍でもWeb集客で成功しているお店の共通点

  3. 【インタビュー2】日本の染織文化を発信! 〝西陣織テキスタイル〟を創造…

  4. 未来の潮流に考えを巡らせる

  5. 消費を牽引するのは子供達!?

  6. 知ってもらう事のほうがいい商品を作るよりも難しい?

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930