経営トップがウェブ運用にコミットしていることが最大の成功要因

今日もうだるような暑さでしたね。
そんな中、昨日夏季セミナーに参加いただいたお客様が当社に来てくれました。
昨日は個別にはなかなかお話することができなかったので、
じっくりお店の課題やこれからやっていきたいことなどを伺いました。

お話を聞いていると、他のお店と共通する課題とお店特有の課題があるなあと思いました。
そして、承継の問題は、本当に難しいなと痛感します。
このことに関しては、普通の解決策がなかなか見当たりません。
何か妙案がほしいです。

さて、昨日の続きです。

分科会1では、人材採用と育成に関する講演のあと、
小売の現場で見込客を集客する実践事例として、岡山県の紀久屋さんに登場いただきました。
次代を担う若い三代目の上田哲希氏とウェブチームの中心メンバー三木陽加さんのお二人です。

私が紀久屋さんのお手伝いをさせていただくようになって2年弱です。
きものファンを育成していく狙いで、
お店とまだ接点のない見込客探しを着付け教室をきっかけにして行うとうものでした。
それから1年とちょっとの時間差を経て振袖のウェブ集客を本格化するに至ります。

今回、セミナーで事例発表していただいたように、振袖の来店予約数が倍増することになったのですが、
やっぱりそれには表面には出てこない理由があると私は思います。

発表の最後で、担当の三木さんが言ってくれたように、紀久屋さんの場合、
経営のトップである上田社長がウェブの取り組みについてしっかりとした
信念を持っていらっしゃることがとても大きいと思います。
そして経営幹部、ベテランの販売スタッフを含め全社員が
ウェブの取り組みの目的をしっかり肚に落として、
ウェブチームの動きをサポートしてくれる体制ができていることです。

短期的な視野ではなく、中長期的に見て、ウェブ運用を通してスタッフを育成し、一人ひとりが
主体的にユーザーの課題やニーズに真摯に向き合える体制や仕組みを
作ることを紀久屋さんは目指していると思います。
このスタンスがウェブ集客の成功要因だと私は思います。

ベテラン販売員が、パソコンの前に座っている若手スタッフを
叱責することがとても多いのが現状です。
そういう環境の中では、いくら若手が真剣にやろうと思っていても、
結局長く続かず途中で終わってしまいます。

今、きもの専門店にとって最も深刻で重要な課題は、
5年後10年後にお店を支えてくれるお客様をいかに作るかということだと思います。
ローンでいっぱいのおなじみのお得意様は、あと何年お店と深いお付き合いをしてくれるでしょうか。
小売店の経営者の方はもちろんのこと、
昨日参加してくれた問屋さんやメーカーさんも同じように、このことをすごく不安に思っていました。

以前とちがい新聞を取っているご家庭はどんどん減っています。
折り込みチラシをそう頻繁に出せるような状況でもありませんし、
仮に折り込みチラシを入れたとしても、
大抵のニュースはネットで見ることができる今、新聞である必然性も薄れてきています。
そうなると、どうやって地元の広い範囲の中でできものに
関心を持っている人を見つけるかといえば、やはりウェブということになると思います。

でも、インターネット上で、お店の存在感をアピールするためには、
いろいろとやらなければいけない施策があります。
一朝一夕に存在感をアピールできるわけでもありません。

やはりコツコツと記事を更新したり、素敵な写真を追加したり、
お得な情報を発信していったり、楽しい仕掛けを打ち出していくしかありません。

それもユーザーにとって重要な「課題」をデータ分析によってあぶり出し、
その課題に対する解決策を提示し続ける必要があります。
ウェブは、お店視点・お店発想が全く通用しない世界です。
常にユーザー視点、ユーザー発想である必要があります。

そんな難しいミッションだからこそ、全社をあげてウェブ運用に対する理解、
共感が大切だと、今回のセミナーを通じて改めて思いました。

 

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