先行者利益を逃すな! 継続発信が商圏を塗り替える

こんにちは、PR現代の三澤です。

今回は、

「先行者利益を逃すな! 継続発信が商圏を塗り替える」

について書いていきたいと思います。

商圏をどう考えるか?

「今までのように、既存の視点で商圏を考えると商売の発展はないですよね?」
あるクライアントとの打ち合わせで出た言葉が、今も心に残っています。

これまで商圏といえば「徒歩圏」「車で30分圏内」といった物理的な距離で測るのが当たり前でした。広告やチラシ、地域紙での露出も、その範囲を前提にしています。もちろん大切な視点です。しかし、それだけでは成長が難しい時代に入っています。

いまや商圏は「情報の届く範囲」へと変化しました。
検索、SNS、YouTubeなどを通じて、情報に触れた人が県外や海外からでも来店する。逆に情報を出していなければ、隣町の人にすら存在を知られない。
商圏を「地図」から「情報」へと置き換えることが、これからの専門店に必要な発想です。

継続が新しい商圏をつくる

そのことを体現している店があります。

この店は、日々のサイト更新を欠かさず、YouTubeやショート動画も「素直に継続」してきました。最初は再生数もわずかで、効果が見えにくい時期もあったはずです。それでも諦めず、地道に積み重ねた結果、今では自社内に「YouTube撮影ルーム」を設ける話まで出ています。

数字ははっきり成果を物語っています。

  • 宝石リフォーム:毎月10件以上の新規相談
  • 時計修理・掛け時計:毎月20件以上の依頼
  • 海外在住の方から真珠の相談 → 商談成立

打ち合わせに伺うと、修理途中の古い掛け時計がずらりと並び、まるで小さな修理工房のよう。地域の方だけでなく、ネットで検索して訪れたお客様や遠方からの依頼も増えています。

この「来店したことのない人からの相談」「商圏外からの受注」は、まさに情報発信の積み重ねが生んだ成果であり、他店より早く取り組んだからこその先行者利益です。

成果につながった3つのポイント

では、なぜこの店は成果を上げられたのか。ポイントは3つに整理できます。

継続的な情報発信
ターゲット層と自社の強みを一致させて発信し続けたこと。
「誰に伝えたいのか」「自分たちが得意とすることは何か」を明確にし、その軸を崩さず積み重ねたからこそ信頼が育ちました。

メディア別の情報発信
出会いの入り口は人によって異なります。Google検索から、Instagramから、YouTubeから。出会いは様々でも、「実際に行動しよう」と思う決め手は、店の考え方や口コミ、スタッフの姿勢です。だからこそ、複数のメディアで一貫性を持った情報発信が不可欠なのです。

やったことが先行者利益につながっている
始めた当初は成果が見えなくても、継続したことで競合より一歩先を走ることができた。今では「発信が当たり前」になり、後発が追いつくには時間とコストがかかる状況をつくっています。

ブライダル需要の変化から考える

一方で、商売の現場では「かつての常識」が通じなくなってきています。
その典型がブライダルリングです。

かつては、GW・夏休み・年末年始・クリスマスが繁忙期でした。ところが2018〜2019年頃から翳りが見え始め、コロナ禍でさらに加速しました。若い世代に聞くと、
「わざわざ混む時期に行かなくても、下見はSNSやネットでできる。空いている時期にゆっくり選びたい」
と口をそろえます。

つまり、消費行動は「イベントシーズンに一斉来店」から「自分の都合に合わせて来店」へと変わったのです。
この変化に対応できなければ、かつての稼ぎ時はもう戻ってきません。

だからこそ「継続的な発信」「メディア別の工夫」「先行者利益」が重要になります。日頃から情報を届けていれば、イベントに関係なく「自分のタイミングで動くお客様」と出会えるからです。

今から取り組むには?

では、いまから取り組むにはどうすればいいのか。最初の一歩は難しくありません。

  1. ターゲットと強みを決める
    誰に伝えたいのか、何を強みにするのかを整理する。
  2. メディアを一つ選んで継続する
    完璧を求めず、まずは一つのメディアで「続けること」に集中する。
    なお、この「選ぶメディア」は時代によって変わります。10年前はブログ更新が有効でした。いまはSNSも欠かせませんが、特に専門店におすすめしたいのは YouTube です。検索に強く、蓄積効果も高いため、長期的な“資産”になります。
  3. 問い合わせにスピーディに対応する体制をつくる
    発信を見たお客様は、問い合わせや来店アクションにつながります。そのときに“すぐ対応できるかどうか”が信頼を決めます。
    企業規模が大きい場合 → チームを組み、誰がどの段階で対応するかを仕組みにする。
    ファミリー企業や中小規模の場合 → オーナーや担当幹部が責任を持って対応する。

スピード感ある対応が、発信の効果を確かな成果へと変えていきます。

店舗だからこそできることも、変わらず大切

商圏はもう「地図の範囲」では測れません。意外な店や会社が自社の商圏内での競合になることも多数事例が起こっています。
一方、情報発信を続けることで、想像もしなかった地域から新しいお客様がやって来る。

  • 継続的な情報発信
  • メディア別の工夫
  • 先行者利益を得る姿勢

この3つを意識できるかどうかが、これからの専門店経営の分岐点です。

「発信を止めた店に未来はない」
逆に言えば、続けた店には必ず新しい未来が開けていきます。

リアル店舗経営もネットやSNSを活用した店舗運営も「ローマは1日にしてならず」のことわざのように、コツコツが未来を決めていくというのも昔も今も変わらない不思議ですね。

 

 

 

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