今日はプライベートな内容です。
アイキャッチ画像は、先日撮影した子供たちのリアルな表情です。
我が家の子供達は、極端なほど趣味や趣向が異なります。
長男は、拳銃や戦艦などの武器のほか、ダンボールでの工作やプラモデル作りなどが趣味。
次男は、ゴジラやキングコング、ジュラシックワールドなどの怪獣系が大好きで、
関連的に海の生き物をはじめ生物が好き。
そして末っ子の娘は、5歳という年齢にかかわらず、
ファッションやメイク、コスメなどが大好きで、
海外の女性がファッションテクニックを披露するYouTubeチャンネルをこよなく愛しています。
だからこそ兄弟でのぶつかり合いも多く、
食べ物の趣味、見たがるテレビ、欲しがるアイテムも全く違います。
ただ、共通して好むものもあり、ジブリの映画は全員が大好きで、
先日も天空の城ラピュタのテレビ放送を食い入るように観ていました。
でも、そんなふうにぶつからないことは稀で、
うちにいてもそれぞれがバラバラに遊んでいることがほとんどです。
ところが、ここ最近になって一気に三人の距離が近くなり、
一緒に遊ぶ時間が急激に増えたのです。
それは、いいのか悪いのか一本のゲームが要因でした。
ニンテンドーSwitchのゲームで「ふたりでにゃんこ大戦争」というものがあります。
これは二人が協力して相手を倒すというゲームのようなのです。
二人しかできないにもかかわらず、
三人くっついてきゃっきゃ言いながらゲームをしています。
二つしかないコントローラーを譲り合いながら、
順番に仲良くゲームをしているではありませんか。
娘は普段こうしたゲームをしない(できない)のですが、
YouTubeでゲーム実況をしている人の動画を見たことで、
面白さややり方を自然と身に付けていくんですね。
そしてこの「ふたりでにゃんこ大戦争」というゲームを
するようになってからというもの、
三人協力プレイで楽しむようになりました。
誰かが仲間はずれになったりすることなく、
お互いを尊重しつつ楽しんでいる姿を見ると、
ゲームも悪くないなと思ってしまいます。
テレビ番組や昔の有料ゲームと違って
YouTubeやゲームには際限がありません。
観続けようと思えばいつまでも観ることができてしまいます。
なので、我が家ではゲームやYouTubeを観ていい時間に制限を設けています。
ニンテンドーSwitchには見守り設定という機能があり、
子供達が何時間ゲームをしているかということをスマホアプリでチェックすることができます。
そして、一日2時間までなどと制限時間を設定することもできます。
子供達が帰宅しているかどうかもこれを見ることでチェック可能です。
世間的には、ゲームは教育上よくないという風潮があります。
そして、確かに宿題や勉強をせずにゲームやYouTubeに没頭してしまうのは
決して良いことではないと私も思います。
しかし、杓子定規にゲームはよくない、
教育上問題があると切り捨てることも、偏った見方のように思えます。
ちょっと前にアンパンマンのアンパンチが
子供達を暴力的にしていく。というニュースがありました。
クレヨンしんちゃんを見て、
子供が下品になっていくというものもありました。
我が家の子供達がそうであるように、
おそらく、多くの子供たちはアンパンマンから困っている人を助けることの尊さを、
クレヨンしんちゃんからは家族の大切さを学び、
決して暴力的にも、下品にもなっていないだろうと信じています。
親に似て、我が家の子供達は決して勉強が得意ではありませんが、
長男は、高校生で習うような漢字などを普通に読めるようになりました。
当然学校で習ったわけではありません。
YouTubeの字幕を読むことで自然と身につけているんですね。
ただ、書くことはできません。
私が同じ年齢のときの読みの力をはるかに凌いでいると思います。
パソコンのキーボード入力についても同様で、
たどたどしい状態ではありますが、普通に入力し検索し、必要な情報を収集することができます。
長男は現在10歳です。
これを日頃見ている次男もパソコン入力がそのうちできるようになるでしょう。
にゃんこ大戦争という言葉を聞いて「にゃんこ先生」を思い浮かべてしまう私にとって
彼らの行動は非常に奇異に映ります。
が、情報爆発社会に生きる子どもたちにとって、
これらのツールを使いこなせることは必須のスキルになっていくでしょう。
遊び方、学び方、協力の仕方、人を思いやる気持ち、
それらを兄弟や友達と一緒に、YouTubeやゲームで学んでいく。
そんな子供達を見ていると
ものの見方や受け止め方を一方向から見てはいけないと感じます。
ゲームをする時間があるなら、勉強しろと
私も言いたくなるときが度々あります。
が、ゲームを通して兄弟で協力し、
今までにないほどに仲良くなり、お互いを気遣うようになりました。
長男は、小学校にあがる際、
同じ保育園出身の子が一人もいませんでした。
住んでいる地区の関係で、別れ別れになってしまいました。
しばらくのあいだ、仲の良い友達ができず、
「ぼくはぼっち」などとこぼすこともしばしばでしたが、
これを救ったのも、やはりゲームでした。
「Fortnite」というオンラインゲームがあるのですが、
このゲームはオンラインなので見知らぬ人と一緒にチームを組んで
ゲームを進めます。
このとき、チャット機能を使って会話をしながらゲームをします。
全く知らない人同士で会話し、敵を倒したり目的を達成していくんです。
そのうちクラスの中で同じゲームをしている友達を見つけ
リアルでも仲良くなっていきました。
あるとき、女の子の友達の家に呼ばれて遊びにいったことがありました。
親としてはちょっとびっくりだったのですが、
もちろんこの二人が付き合っているわけではなく、
ともに「Fortnite」を楽しむという共通の趣味を持っていました。
二人で一緒に下校することもしばしばで、
他の友達から冷やかされることもあるようで、
なるべく目立った行動はとらないようにしているのだそうです。
テレビのあり方、ゲームのあり方、コミュニケーションのあり方。
今と昔とでは大きく変わったと思います。
ゲームの世界には「e-Sports」という領域があり、
世界的な大会が開かれ、そこには巨大なマーケットがあり、
e-Sportsのプロが存在します。
日本は規制の関係で海外のような巨額の賞金はでないようですが
世界大会に参戦するプロなら、かなりの額を稼いでいるようです。
変化し続ける社会の中で、
いかに柔軟にものごとを受け入れることができるか。
そんな課題を子供達に突きつけられているように感じます。