やはり、好きこそものの上手なれか

vol.210

今年3月に、セレクトショップ大手のビームスが
新しい販売手法をスタートさせました。

それは、ライブコマースと呼ばれるものです。

雑誌などでも活躍する同社のスタッフらが
動画でスーツやシャツ、ネクタイなどの
紳士服のアイテムを紹介し、
それに対して視聴者が、コメントを書き込みます。

何を合わせるのがおすすめなのか?
どういう組み合わせはおしゃれか?

などリアルタイムに入ってくるコメントに対し
その場でスタッフがアドバイスを返すのです。

YouTubeの動画ライブ配信に
視聴者がコメントを入れてくのと
同じスタイルですね。

異なるのは、
これがEコマース、つまり販売であること。

最初のライブ動画配信で、
約6000人以上が視聴し、
100万円弱の売り上げがあったとか。
在庫がなくなる商品もあり、
想像以上の反響だったと
ビームスの担当者は答えています。

呉服業界でも、
動画配信とネットショッピングを組み合わせた
取り組みをしているところがありますし、

インスタライブを使って
オンライン接客を行なっているところもあります。

このビームスの取り組みのベースには、
「スタッフの個性」をいかに
オンライン上で表現することができるか
という思いがあることです。

スタッフ一人ひとりに
ファッションに対する思い入れや好みがあり、
それを全面に押し出すことで、
視聴者へのプレゼンテーション力を高める
というやり方です。

呉服業界で、動画やライブ配信を
行なっているのは、
ほとんどの場合、店主が行なっており、
店主には、いずれも着物に対する
なみなみならぬ思い入れや情熱があり、
それが視聴者に伝わり、
商売に結びついています。

それが店主であっても、スタッフであっても
語り手が、商品に対して思い入れや情熱が
なければ、動画などで商品をアピールしても
魅力を伝えることは難しいでしょう。

逆に、コーディネイトや着こなしに関するノウハウ、
着物への情熱があれば、
たとえ、動画でのパフォーマンスが上手でなくても
視聴者には思いが伝わり売れるようになると思います。

このビームスの取り組みは、
ある意味で、これからの販売手法のあり方を
提示してくれているように思いますし、
この方法を使うことで、
スタッフ一人ひとりにスポットをあて、
リアルでもオンラインでも、
商品が売れるという体制を
作り出すことができるかもしれません。

いずれにしても、
オンラインに慣れていく必要はあるので、
YouTubeでも、Instagramでも
zoomでも、Skypeでも、LINEでも
お客様とオンラインでコミュニケーションする
体験を今から始めておくことが
大切です。

 

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