レストラン型ではなくバーベキュー型!?

お客様が参加する余白が上手に設計できているか否か

先日テレビのバラエティ番組に、
キングコングの西野亮廣さんが出演していました。
お笑い芸人の千鳥さんと博多華丸・大吉さんらにいじられたり、
ディスられたりしてはいましたが、やはりさすが西野さんだ!
というお話でした。

西野さんは、今の時代お客様が喜ぶポイントはこれまでとは違うと断言。
色々な事例を紹介しながら、なるほど!と思う話を繰り広げていました。

特に、タイトルのレストラン型ではなく、
バーベキュー型という話は目からウロコでした。

西野さんいわく、今のエンタメは、
レストラン型ではなくバーベキュー型、
つまり、与えられるだけのスタイルではなく、
自ら参加する参加型のほうがお客様は満足するということです。

バーベキューはお金を払っているのに、
お肉を焼くのも、片付けるのも、
全部自分たちでやることになるので、
より手間がかかります。

それでも、今の人たちは、この手間も含め
自分たちが参加するほうを選ぶのだと。

事例として、ライブのチケットの売れ行きの話をされて
いたのですが、

S席、A席、B席、スタッフになれる券の4種類の
チケットのうち、最初に売り切れるのはスタッフになれる券の
チケットなのだそうです。
なお、スタッフになれる券が最も価格が高いのだそうです。

わざわざ、スタッフという労働をするための権利なのに、
今の人々は、一緒にライブを作り上げることに
価値を見い出すということなんですね。

西野さんのセリフに
「お客様が参加する余白が上手に設計できているか否か」
というものがありました。

うーん、名言ではないでしょうか。

視点や発想を変えれば違う成功法則が見えてくる?

これって、我々きもの業界にも
同じ理屈が当て嵌められるんじゃないのか?
と思ったりしました。

お出かけイベントしかり、
催事しかり、
振袖展示会しかりです。

商品選定や集客企画、
イベント企画など、これらをお客様を巻き込んで
作ってみるという取り組みも
あながちできないことではないのではないでしょうか。

とっちらかってしまう可能性もあるので、
簡単にできるということではないでしょうが、

これまでのやり方を当たり前と思わず、
視点や発想を変えてやってみる。

そんな変化も楽しいかもしれません。

まさに逆転の発想

また、西野さんは
エンタメは、ネタバラシをするほうがうまく行く
とも言っていました。

このネタバレしているほうが良いという事例として、
鬼滅の刃が出ていました。
確かに鬼滅の刃は、
すでに物語の内容は、コミックとして
世に出ているので、次にどんな展開になるのは
大方の人がわかっています。

それでも、これが映像になったときどうなるのか?
という気持ちで「答え合わせ」に行くんだと。

他にも海外旅行をあげていて、
グランドキャニオンに行くとしても
あらかじめ、旅行パンフレットや
ネットで、情報を収集した上で、
どんなところかをある程度把握した上で
現地へ行くと。
これも答え合わせであると西野さん。

今は、コロナのこともあり、
物心両面で豊かな生活とは言えない状況なので、

成功することよりも、
失敗しない選択を消費者はしたいのだと
語っていました。

これもなるほどな、と思いました。

7万人ものオンラインサロン会員をもち、
クラウドファンディングを次々と成功させ、
年商8億円とも言われるほどのビジネスマンである
西野さんは、

所属事務所を退所させられたという
最近のニュースをはじめ、たびたび大炎上します。

しかし、西野さんのビジネスの
組み立て方は、明らかに
一般的なやり方と違うので、頭をがツンと殴られたような
衝撃を受けます。

激動の2020年代が始まり、
あと9年で2030年です。

一説には、人工知能が人間を超えると言われている2030年が
あと9年です。

おそらく、今とは全く違う生活スタイルや生活様式に
なっているであろう2030年を思うと、

この西野さんのような切り口や視点で
今の活動を見直してみるべきだとつくづく思います。

 

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