【インタビュー5】商品とサービスの多角経営を推進! 「京ろまんアプリ」を開発へ

写真:「逆風を追い風に変える」と抱負を語る「京ろまん」(奈良市)郡史朗社長

 

きものと写真スタジオを中心に事業の多角化を進めている奈良の「京ろまんグループ」。

今年は、どの業種も新型コロナウィルスによる影響で厳しい経営を余儀なくされていますが、同社は今期6月から新たな事業戦略である〝銀河計画〟を掲げ、さらなる成長を目指しています。これを機にPR現代神山有史が郡社長に近況を伺う形で話をお聞きしました。

聞き手:PR現代神山有史(取締役WEB戦略ディレクター)/取材・文:西本俊三

ーー今、コロナの影響は少なからずありますか?

「今期上期は、全社売上で昨対103%で推移しています。中でも写真スタジオのアニバーサリー事業は113%と好調です。きもの事業も店舗数減少の中で昨対93%と健闘しています。どの事業でもコロナの影響により営業面でやりづらさはありますが、それ以上に、現場での様々な工夫がプラスに働いているのではないかと思います。

今年4月5月に緊急事態宣言が出た際は、SC店舗は休業となり路面店も時短営業や自粛営業が余儀なくされ、売り上げを大きく落としました。ただ、この休業期間中に『お客様の為にいま何ができるか』を突き詰めた結果、上得意のお客様に、お手紙と一緒にマスクをお送りすることにしました。当時はなかなかマスクが手に入らなかった時なので、多くのお客様から感謝のお電話やお手紙を頂いたのですが、弊社従業員にとっても『お客様に喜んで頂けた』という実感が強くなり、仕事へのやる気も増したように思います。そして、緊急事態宣言が解除された5月下旬には、多くのお客様がご来店頂き各店舗でお買い物を頂くこともできました。これによってまた社員の気持ちが一つになり、皆が前向きに行動できるエネルギーになりました。

 

また、弊社には若手社員の自主運営による各種委員会がありますが、その中の『コスト削減委員会』の活動でのコスト削減効果も出てきています。他にもCS委員会やES委員会などがありますが、経営陣主導ではなく社員の自主的な活動が浸透することで、より現場に近い改善効果が表れており収益性アップにも繋がっています。」

 

――今、多角経営を進めておられますがーー。

「現在、きもの事業やアニバーサリー事業を核として幾つかの関連事業を展開しています。本格的な多角化戦略を打ち出したのは3年ほど前ですが、これには従業員のニーズを満たすためと、顧客のニーズを満たすための二つの目的があります。

従業員の中には、将来独立して会社を経営したい人もいれば、誰かの支えになって力を発揮したい人、技術を磨いてスペシャリストとして成長したい人など、様々なビジョンがあります。こういう多様な従業員の未来像を当社の事業の中で実現していくためには、多くの事業モデルとポジションが必要です。そのために多角化を進めていくのが一つ目の目的です。

もう一つは、お客様にとってです。弊社には友の会会員様が約3000名おられますが、この方々に色々なご意見ご要望をお聞きすると、例えば美容のことや健康のこと、さらにはご子息の縁談のご相談など、実に様々なニーズがあるのです。弊社自身がこれらのサービスが提供できるよう事業領域を広げることで、さらにお客様に喜んで頂くこと。これが多角化の二つ目の目的です。すでに、昨年エステサロン『レイエル』を、今年4月には結婚相談所『結の輪(yuinowa)』をオープン致しました。

 

グループ第9期となる今期は、これらの多角化戦略を〝銀河計画〟と名付けた新たな中期経営計画がスタートしています。大切なお客様を銀河の中心と位置づけ、その周りに必要な事業サービスが惑星のごとく数多く存在する、そんなイメージです。」

 

――具体的にはいかがでしょう?

「これまでの『友の会』は、入会した店舗でのお買い物にしか使わないという方が大半でした。きもの専門店のお客様はきものしか買わない、という具合です。

そこで、今、スマホで簡単に使える『友の会アプリ』を開発しています。友の会で使える全てのサービスをご理解頂くために、このアプリを浸透させたいと思っています。2021年4月には本格スタートさせる予定で、今後、商品やサービス内容を充実させ、会員数を1万人に増やしたいと計画しています。」

 

――お客さまにアプリを取得してもらうための工夫は何か考えておられますか?

「アプリには、会員様それぞれのご関心やご要望をお聞かせ頂くような機能を盛り込む予定です。そこから当社が持つ商品やサービスをお伝えしていく流れです。きもの販売、レンタル、着付け、写真、エステ、結婚相談など、地域密着の店舗網や関連サービスの充実度を強みにして、お客様ニーズに応える仕組みにしてきいたいと考えています。

実は、先日、結婚相談所『結の輪(yuinowa)』をご利用頂いたカップルのご結婚が決まり、弊社店舗でエンゲージリングもご購入頂きました。今後も、お客様の幸せのお世話をさせて頂けるよう、友の会やアプリを活用していきたいと考えています。」

 

――振袖に関してですが、振袖を販売された後、お客さまのリピート化についてはいかがですか?

「ここは弊社にとっても課題です。お振袖のお客様は、附下(つけさげ)など一定の呉服販売には繋がっていますが、成人式以降のお付き合いとなると、まだまだ改善の余地があります。お客様のライフサイクルにあったニーズにも応えられるよう、今後は友の会アプリでの幅広いサービス提案力を高めていきたいと思います。」

 

――レンタルのきものはいかがですか?

「観光客向けのきものレンタルを行う『わぷらす』の事業はコロナの影響でインバウンド客がなくなったことは大きな逆風ですが、その間に日本人向けサービスを強化した店舗運営を強化しています。例えば『花魁(おいらん)変身』などは大変人気があります。

また、修学旅行の団体客は前期より増え、今秋には高校生150名の団体様もお手伝いさせて頂きました。この数年、奈良市内では、インバウンド向けのきものレンタル店がたくさん出来ましたが、コロナの影響でその多くは閉店しており、ここにきて弊社店舗へのご予約状況は復調しつつあります。また、大手旅行会社や世界的高級ホテルとの提携も決まりました。2021年春には、京都八坂神社の近くで町屋をリノベーションした建物で、若い女性をターゲットにしたおしゃれなきものレンタル店『わぷらす京都(仮称)』もオープンする予定です。」

コロナ禍でまだまだ不透明な環境ではありますが、弊社では、『すべての従業員とお客様の幸福を実現する』という経営ビジョン実現のための多角化経営で、様々な商品やサービスを開発し、『逆風に追い風に変える』を実践してまいります。」

 

PR現代神山(左)が郡史朗社長(右)に今期の展望などをインタビュー

(メモ)

今年6月に発表した〝銀河計画〟では、エステサロンや結婚相談所などの新事業と同社が進めている友の会の拡充についての発表がありました。その中で今期は「変化し、進化する京ろまんグループ」を掲げています。郡社長はその中で「100年続く社会に必要とされる夢のある企業グループとしてやりがいに満ち溢れた仲間と共に輝き続けたい」と抱負を語っています。

 

 

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