『論語』経営者のための31の教え(前編)

論語31の教え_PR現代

こんにちは、PR現代の下島です。

『論語』には経営者にとって重要な指針となる言葉が数多く収められています。このたび、論語の「言語」篇を中心に経営者が学ぶべき31の教えを厳選し、現代のビジネスシーンに即した解説を加えました。

「論語」は、時代を超えて多くの人々に影響を与え続けている中国古典のひとつです。そこには孔子の言葉や弟子たちとの問答、孔子の教えなどが記録されています。具体的には、社会や人間の本質を深く考えた言葉、処世の道理や国家・社会的倫理に関する教訓などが含まれています。

本ブログが専門店経営の指針となり、組織をより良い方向へ導く一助となれば幸いです。今月は前編、来月は後編と、2回に分けて紹介します。

1.「君子は言を以て人を挙げず、人を以て言を廃せず」

漢文・読み
君子不以言挙人、不以人廃言。
くんしは げんをもって ひとを あげず、ひとをもって げんを はいせず。

要約
人の評価は発言だけでなく、行動を見るべき。また、嫌いな人の意見でも正しければ取り入れるべき。

解説
経営者は、表面的な言葉や第一印象だけで判断するのではなく、実績や行動を見て人を評価することが大切です。また、苦手な相手の意見でも、客観的に正しいならば受け入れる姿勢を持つべきです。

2.「巧言令色、すくなし仁」

漢文・読み
巧言令色、鮮矣仁。
こうげん れいしょく、すくなし じん。

要約
言葉巧みに人の心を誘い、いつも人の顔色をうかがうような人間は、真心に欠けているから心せよ。

解説
言葉や態度だけで人を魅了しようとする人は、実際の誠実さに欠けることが多い。経営者は、言葉だけでなく実行力と誠実さを大切にするべきです。

3.「之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らざると為す、是れ知るなり」

漢文・読み
知之為知之、不知為不知、是知也。
これを しるを これを しるとなし、しらざるを しらずとなす、これ ち なり。

要約
知っていることは知っていると言い、知らないことは知らないと言う。それが真の知恵である。

解説
経営者は、知らないことを無理に知ったふりをするのではなく、学ぶ姿勢を持つことが重要です。無知を認めることで、より正しい判断ができます。

4.「剛毅木訥、仁に近し」

漢文
剛毅木訥、近仁。
ごうき ぼくとつ、じんに ちかし。

要約
意志が強く、飾り気のない素直な人は、仁の境地に近い。

解説
経営者には、強い意志と誠実な態度が求められます。飾り立てた言葉よりも、実直な行動こそが人の信頼を得るのです。

5.「君子は言に訥(とつ)にして、行いに敏ならんと欲す」

漢文・読み
君子欲訥於言、而敏於行。
くんしは げんに とつにして、おこないに びんならんことをほっす。

要約
徳のある人は口数少なく、行動は素早くすべきである。

解説
言葉よりも行動で示すことが重要。ビジネスにおいても、計画より実行を重視し、行動のスピードを意識すべきです。

6.「言必ず信あり、行い必ず果たす」

漢文・読み
言必信、行必果。
げん かならず しんあり、おこないは かならず はたす。

要約
言ったことは必ず守り、始めたことは必ず成し遂げる。

解説
経営者は、約束を守り、実行力を持つことで信頼を築くべきです。

7.「其れ之を言いて怍(は)じざれば、則ち之を為すや難し」

漢文・読み
其言之不怍、則為之也難。
それこれをいいて はじざれば、すなわち これを なすや かたし。

要約
自信を持って語るならば、実行するのは難しくない。

解説
言葉と行動を一致させることで、成功への道が開ける。経営者は、自分の言葉に責任を持つべきです。

8.「言は忠信、行は篤敬」

漢文・読み
言忠信、行篤敬。
げんは ちゅうしん、こうは とくけい。

要約
言葉には真心があって信義を守り、行いは実直で慎み深く。

解説
経営者は、誠実な言葉と尊敬の念を持った行動を心がけることで、信頼を得ることができます。

9.「これをいうに文なくば、行われて遠からず」

漢文・読み
言之不文、行之不遠。
これをいうにぶんなくば、おこなわれて とおからず。

要約
言葉が洗練されていなければ、行動の影響は広がらない。

解説
経営者は、伝わる言葉を使うことで、組織の意識を統一し、影響力を広げるべきです。

10.「自ら厚くして、薄く人を責む」

漢文・読み
躬自厚、而薄責於人。
みずからを あつくし、ひとを うすくせむ。

要約
自分には厳しく、他人には寛容であれ。

解説
経営者はまず自分を律し、部下には厳しすぎず成長を促す姿勢が大切です。

11.「君子は義以て質と為し、礼を以て之を行い、孫を以て之を出だし、信を以て之を成す。」

漢文・読み
君子義以為質、禮以行之、孫以出之、信以成之。
くんしは ぎを もって しつとなし、れいを もって これを おこない、そんを もって これを いだし、しんを もって これを なす。

要約
徳のある人は、義を根本とし、礼儀をもってそれを実行し、謙遜をもってそれを表現し、誠実をもってそれを完成させ
公正さ、礼儀、謙虚さ、信頼が経営の本質。

解説
経営者は、公正な判断を基本とし、礼儀を重んじ、謙虚な態度で行動し、信頼を築くことで組織を成長させるべきです。倫理観を持った経営は、長期的に企業を繁栄させる要因となります。

12.「聖人は吾、得てこれを見ず。君子、者を見(み)るを得(え)れば、斯(すなわ)ち可(か)なり。」

漢文・読み
聖人、吾不得而見之矣。得見君子者、斯可矣。
せいじん は われ えて これをみず。くんし しゃをみるをえれば、すなわち か なり。

要約
完璧なリーダーはいない。誠実なリーダーを目指せ。

解説
聖人のような完璧な存在には出会えなくても、誠実で立派なリーダーと出会えれば十分である。経営者は完璧を求めすぎるのではなく、自らが誠実なリーダーとなることを目指すべきです。

13.「巧言は徳を乱す。」

漢文

巧言乱徳。
こうげんは とくを みだす。

要約
言葉だけで人を操ろうとすると、組織の道徳が乱れる。

解説
言葉巧みに人を操ることは、一時的な成功をもたらすかもしれませんが、組織全体の信頼と道徳を損ないます。経営者は、言葉よりも誠実な行動を大切にすべきです。

14.「剛毅なるものは義を以て之を正す」

漢文・読み
剛毅者、義以正之。
ごうきなるものは、ぎを もって これを ただす。

要約
本当に意志の強い人とは、自己中心的にならず、正しい道理(義)をもって行動する人である。
強さを持ちつつ、公正な判断を下すことが重要。

解説
経営者には強い意志が必要ですが、それが自己中心的であってはなりません。公正な判断をもって、組織を正しい方向へ導くことが求められます。

15.「人にして信なくんば、その可なるを知らざるなり」

漢文・読み
人而無信、不知其可也。
ひとにして しんなくんば、そのかなるを しらざるなり。

要約
信頼がなければ、どんな事業も成功しない。

解説
信頼がなければ、人とのつながりも事業の成功も成り立ちません。経営者は誠実な行動を積み重ね、信用を築くことが重要です。

※後半(15から31まで)は次回(後編)でご紹介します。

 

 

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