YouTubeチャンネル登録者数1万人を超えると……

三連休明けの今日と明日、
日本橋堀留では「カジュアルキモノ展」というBtoBのイベントが開催されています。
全国のカジュアルキモノのメーカーさんたちがブースを構え、
たくさんの小売店さんや問屋さんが訪れる催しです。

初日の今日、愛知県西尾市の着物専門店「あづまや きものひろば」の柴川義英さんが、
YouTubeでのライブ配信で、多くの着物ファンを作ってらっしゃるその取り組みについて講演をされていました。
あづまやさんのYouTubeチャンネルはチャンネル登録者数が11,000人以上を誇り、着物専門店としては、最大数になるのではないでしょうか。
「あづまや」さんのお話は以前から色々と伺っていたので、実際のところどんなふうに実践されているのかがとても気になっていました。

実際にお話を聞くと、最初から今のような取り組みにしようと決めていたわけではなかったことがよくわかりました。

修行時代も勧誘や販売を一生懸命やり、そういうものだと思っていた中で、
お客様からの拒否反応があったり、
修行から帰ってきたらお店の半分が洋服になっていたりと
想像していたのと違う現実を目の当たりにし、
今の着物の売り方に疑問を持つようになったとのこと。

着物を売るなら、着物を自ら着るべきだというお客様の声を受け、
実際に着物を着てお店に立つようになったそうですが、
毎日着物を着るようになったら、大島が擦れてしまい、
着物のことを実はよくわかっていなかったんだなと気づいたとおっしゃっていました。

お話を聞いていると、柴川さんはとても素直な方で、
自ら経験したこと、体感したこと、実感したことを受け止めて
そこからすぐに行動に移すことができる人なんだなあと思いました。

実際色々商売がうまくいかずに、
ヤフオクで在庫の洋服を売ってしまった経験が
結果として、今の動画配信につながっているんですね。

最初は、商店街の取り組みとして週一回のライブ配信を始めたのだそうですが、
成果がなかなか出ないので、まわりの方はどんどん辞めていき、
結果としてあづまやさんだけが残ったのだそうです。

そうして続けて7〜8年。
毎週続けた結果、379回目を数えるのだとか。

今ではプロのディレクターを抱え、
まさにテレビ番組のような超本格的な動画を作られています。

東京の丸上さんの協力で、東京で展示会するチャレンジを行なったそうなのですが、
ネット上での呼びかけだけで300人が集まったとのことで驚きです。

ライブ配信を続けてきたことで、視聴ユーザーのリアルタイムの反応が返ってきたり、
アナリティクスでユーザーの詳細なデータを分析することで、
一般ユーザーが着物に対してどんなニーズや課題を持っているかをとてもリアルに掴んでいるんだなと思います。

だからこそ、ライブ配信を含めたYouTube活用で着物販売がしっかりと成立しているんだと思います。

また、お話を聞いて、お客様に対して誠実であること、正直であることを貫いてこられたことも
成功の要因だと思いました。

インターネットは、データが正直に出てしまいます。
ユーザーは嫌なものには「離脱」というNOを出します。
知りたいことも、キーワードとして残ります。

YouTubeはこれからもっともっと伸びていくので、
着物業界で多くの人が動画活用をすべきだと
柴川さんはおっしゃっていました。

以前、このブログでも書きましたが、
来年2020年から第五世代の通信規格である5Gがスタートします。
これにより、大容量のデータが超高速で送受信できるようになります。

このことは、ますます動画が扱いやすくなることを意味します。

動画活用を敬遠したり、苦手意識を持っている場合では
もはやないかもしれません。

が、しかし

皆があづまやさんのように取り組むには、
動画活用はちょっと難易度が高いですよね。

ここまでやってきた人があづまやさん以外に見当たらないということは、
それだけハードルも高いということだと思います。

そこで思います。

お店の強みや着物の魅力をネットや動画を使って
お店ならではの情報発信を手軽に行うにはどうすべきなのかと。

私もあづまやさんほどではないにしろ動画制作を行うことがあるので
動画制作の難しさや継続の困難さがよくわかります。

逆にどの部分のハードルを下げれば、敷居が低くなるのかも
なんとなくわかります。

私たちのやるべきことは、
多くのお店が、動画活用を気軽に行えるようにするための下地づくりをすること。

そして、その結果、売らんがなという伝え方でなく
着物の魅力、着物を装うことの楽しさ、
知的好奇心をくすぐる染織文化や日本の伝統的な美の世界の魅力を
それら動画を通して、一般の方々に知っていただくこと、だと

そんなふうに思いました。

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