歩行ラリーとデジタルトランスフォーメーション(DX)

時代の変化が著しい昨今、
新聞やネットメディアで、
DX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉を
頻繁に目にするようになりましたね。

特に、コロナ禍後、よりその傾向が顕著に
なってきたように思います。

それもそのはず、
ここまで世の中が変わってしまうと
これまでのやり方や考え方が
通用しないことを皆がひしひしと
感じているからです。

しかし、世の中の急激な変化に
具体的にどのように適応したらいいのか?

と問われるとなかなか答えが出ない

というのが、実情です。

そして、それを解決する方法として
デジタル・トランスフォーメーションが
とりざたされているように感じます。

以前もこのブログでこのDXについて書きましたが、

そもそもの意味は、

AIなどの最新デジタルテクノロジーを活用し、
より豊かな社会を実現することです。

そこから一歩進めて、企業が抜本的な
事業改革を行い、新たな企業価値や
顧客に対する価値を提供する

という狭義の意味合いに使われています。

企業の抜本的な事業改革……..。

とても難しいことです。

どうやったら、抜本的な事業改革が
できるのか?

どこから手をつければそれが実現できるのか?

まるで雲を掴むような感じです。

そんな時、ふと歩行ラリーを
思い出しました。

歩行ラリーとは、コマ地図と呼ばれる
簡素な目印だけが描かれた地図のコマ切れだけを
頼りに、ゴールを目指すゲームです。

私がPR現代に入社した頃に、
毎年、会社行事として
歩行ラリー研修がありました。

いきいき村の門脇村長という方の
指導のもと
ペアになって、コマ地図を手に
ゴールを目指しました。

コマ地図があまりに簡素なので、
ぱっと見ただけでは
決してスムーズにゴールすることはできません。

しかし、このコマ地図には様々な仕掛けがあり、
注意深くコマ地図を「観察」し、
そこに記されている法則やルールに気づけば
道を間違えることなくゴールできるようになります。

この歩行ラリー研修で学べることは、

「事実から学ぶ」

ということです。

門脇村長から教わった黄金の法則は、

「SEE THINK  PLAN DO」

という思考のプロセスでした。

おそらくこれ的なもので有名なのは、

PDCA(PLAN DO CHECK ACTION)

でしょう。

しかし、この歩行ラリーでは、

SEEから始まるのです。

SEE=つまり事実をよく見る、観察する

という行動が 全ての始まりなのです。

実は、これがとても重要だということは、
ウェブマーケティングの仕事をするようになってから
何度も実感することになりました。

事実を注意深く観察し、そこに存在する
「真実」に気づくことができると、

様々なアイデアや方法を発見することができる

ということを学ばせてもらいました。

DXから大きく話がそれたように思われるかもしれませんが、
実はそうではなく、

DX、事業の抜本的な改革を行う最初のステップは、
このSEEだと思っています。

ウェブであれば、アナリティクスやサーチコンソールに
残されたデータであり、

リアルであれば、顧客接点で積み上げてきた
購買履歴やコミュニケーション履歴、
社員さんの行動履歴などです。
お客様からの質問やクレームなどもSEEすべき
貴重なデータです。

こうしたデータをSEEすると、
意外な事実に出会うことがあります。

この出会った事実を観察する過程で、
全く気づけていなかったユーザーの潜在ニーズや
事業を発展させていく新しい方向性を
発見することになるかもしれません。

マーケティングの世界で有名な
神田昌典さんや藤村正宏さん、
小阪裕司さんが紹介してくれる数多くの事例にも

事実を観察することから生まれた
新しいビジネスの方向性やアイデアが
たくさんありました。

今はまだ存在していないけれど、
もしかしたら、視点ややり方を変えるだけで
商品を変えることなく
新しいビジネスを生み出すことができる可能性は
実は無数にあるのではないか。

そんなふうに感じます。

今や当たり前になったスマートフォンも
iPhoneが発売された当初、

専門家いわく、
「何一つ新しいテクノロジーは
使われていないが、
そのテクノロジーの組み合わせ方や
使い方がこれまでとは全く違った」

と言われていました。

黙っていても、
専門家が新しいテクノロジーをどんどん開発し、
色々な可能性を提示してくれるので、

そのテクノロジーを自社のSEEに
大いに活用させてもらい、

お客様が望むこととは何か?
実現したいこととは何か?

ということに向き合い続けることで、
新しい方向性や可能性を発見できると
私は、そう信じています。

斜陽産業と表現されてしまう
きもの業界であってもです。

 

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