まだ不透明な成人式開催と名簿取得

vol.216

振袖は、着物専門店にとっても着物業界にとっても
非常に大きいマーケットです。

しかし、今年はコロナ禍の影響で
振袖商戦におおきな影を落としています。

それは、来年2021年の成人式が
開催されるかどうかということです。

最近、お店に伺うと必ずと言っていいほど
この問題が議題に登ります。

すでに、開催が決定した市もありますが、
ほとんどの地域で、開催の是非、
開催方法を発表していません。

国や県という単位で決まるわけではないので
市や町の担当の方は、

他の地域の出方を伺っているところが
多いのかもしれません。

開催されるかどうかがはっきりしなければ
対象者のご家族が
振袖を選ぶ最大の動機付けが
失われてしまいます。

すでに大手着物チェーン店では、
行政側の都合で成人式が開催されなかった場合の
成約者への対応をウェブサイトに掲載し、
企業としての姿勢を示していました。

新型コロナウイルスの感染が広がってきた
2月、3月で卒業袴のキャンセルに対して
どのような策を取るべきかという話があり、
その時は、多くのお店が返金を行うという
対応をとっていました。

成約者に対して非常に誠実な対応ですが、
この対応は、お店にとっては大きな痛手。

これが振袖も、ということになれば
大変な事態になることは間違いありません。

ある市では、2021年の成人式は
予定通り開催することが決定していますが、

その背景には、
市長とのご縁が深かった着物専門店の経営者が
市長としっかりと対話したことで、
現場の担当者がその趣旨を理解し、
開催が決まったというお店側の
主体的なアクションがありました。

もちろん全ての地域で同じような
やり方が通用するとは限らないですが、

もしそうした繋がりがある場合は、
積極的に働きかけることも必要ですね。

予定通り開催する地域が増えるほど、
他の地域もそれにならって開催する流れが
強くなっていくと思います。

予定通りとはいっても、
昨年までのように大勢の成人者が
密集して式典を行うことは避けるはずで
入れ替え制で式典を行う、
数回に分けて分散開催をするなどの
対処は取られる可能性は高そうです。

また、万が一開催されないという
決定がなされてしまった場合でも、
一部のお店が実践されているように

成人式をお店がプロデュースする
仕組みを組み立てていく
必要も出てきそうです。

もし、お店が主催する成人式が魅力的であれば、
キャンセル防止にもつながるし、
お客様の思い出づくりにも貢献できます。

対象者本人たちにとってみれば、
成人式は、振袖を装うことよりも、
懐かしい友達と一緒に過ごす機会という
位置づけのほうが強いと思いますが、

家族でのひとときを大事にしたい
という気持ちも同じく強いと思います。

どんなスケールでどのようなプランに
できるかはアイデア次第だと思いますが、

今回のコロナ禍のような
未曾有のトラブルが実際に起こる以上、
成人式というイベントすら
行政に頼らずとも開催できる
方法を考えていくべきなのかもしれません。

そして、命綱である名簿の取得についても
現在のところ、継続的に取得できる可能性は
限りなく低いというのが実情です。

それゆえに、ウェブサイトの最適化を
図り、ネット上での地域一番店を
目指す必要があります。

成人式がきちんと開催されるのか?
名簿はいつまで取得できるのか?

重苦しいこの二つの問題について、
これからより一層真剣に
対策を考えていかなければと思います。

 

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