「いきなりステーキ」一瀬社長のお願いが……。

いきなりステーキが話題に上り始めたのは
いつ頃だったでしょうか。

たぶん、3年くらい前、
きものチームのみんなとのランチで
「いきなりステーキを食べたい」とわがままを言って
秋葉原までタクシーで食べに行ったことがありました。

当時は、300gで1,300円という価格設定だったような
記憶があります。
もちろんその頃は立ち食いでした。
私以外全て女性だったので、
立ち食いでステーキを食べるということに
ちょっと抵抗はあったのですが、

出てきたステーキは想像以上に大きく
そして厚く、ジュージューと音を立て
いかにもおいしそうな匂いを放っていました。

そして無理して食べなければ食べきれないほどの
300gを汗をかきながら食べました。
食べ終わったときの幸福感は
何にもかえがたいものがありました。

そして、それ以降肉マイレージカードを
お財布に入れ、なんどかお店に足を運んでは
なかなか貯まらない肉マイレージと
上位マイレージ者の名前を見つめながら
いつかきっとこのランキングに名前を連ねたい!と
思っていましたが、

その後、ほとんどいきなりステーキには
足を運ぶことはなくなりました。

それは、新幹線で出張に行ったときのこと。
やっとこさ、たどり着いたらすでに22時半頃で
駅からホテルまでの道中、
空腹で何か食べたいなと思っていても
やっているお店がほとんどありませんでした。

吉野家とか松屋とかはあったのですが、
せっかくここまできて、牛丼といういうのもなあ、
と思っていたら、
キラキラと輝くいきなりステーキの看板が目に入り、
飛び込んでしまいました。

あれ、メニューが何か違う。

グラム単位で肉を選ぶのか。。。

脳内計算機で計算すると
あれ、結構高いなと。

じゃ、じゃあ、180gでお願いしますと
お店の方に伝えたところ、

お肉を目の前で切り始める。

おお、こういうのを見せてくれるんだと
思っていると、

測りにお肉を乗せ、

196gですがよろしいですか?

と聞いてきました。

え、あいや、180gでお願いしますと
少し引きつった笑顔で答えると

承知しました、
と言ってまた肉を少しだけ切り落としました。

189gですがよろしいですか?

と笑顔で答えるお店のスタッフ。

あ、あはい。

と答えてしまいました。

なんだろう、この違和感。
グラム単位で販売しているから、
1gでも多くして単価をあげたいのはわかる。

しかし、こうもあからさまにサバを
読まれると、心のテンションはだだ下がりです。

私はお酒を飲まないので、
お肉とライスだけを注文したのですが、

それでも、予算を倍以上オーバーした
お会計となりました。

夜はそういう感じなのね、と
呟きながら食べたので、
いつもほど美味しく感じられませんでした。

そんな体験があったために
いきなりステーキに足を運ぶことは
なくなってしまいました。

そして、今日のテレビニュースを見て、
いきなりステーキ、大変なんだということを
知りました。

人によっては、この悲痛な叫びに呼応して
すぐさまお店に足を運んだそうですが、

私は全く逆の印象を持ってしまいました。

「お客様が減少しているので、
このままだとお店を閉めます」

という言葉。

上から目線だと怒る人もいますが、

私は、お客様がこないからお店を閉める。
つまりお客様が来ないことがお店を閉める原因だぞと
お客様が原因でこのような事態になっていると
いうふうに読めてしまいました。

売り上げが減少する理由が
お客様にあると感じさせてしまうのは
ものすごく損なメッセージだと思います。

せめてこのメッセージの中に
何か企業内でこれまでとは違う取り組みを
始めるから来店してほしいというような
前向きなメッセージと現状の結果は自社内に原因があることが
暗に伝わってくるような内容だったら、
すぐにでもお店に行こうと私自身思ったと思います。

このニュースを聞いて、

かつて近所にあった年中閉店セールを
しているお店のことを思い出しました。

「このままだと潰れちゃう!たすけて〜」
と店頭に大きく張り紙をだして、
ずっと閉店セール中のお店。

ものすごく幻滅してしまった
あのときの気分が
よみがえってきました。

呉服業界も大変な状況ではありますが、
売り上げ確保はもちろんのこと、
着物という文化を次世代に残そうという
使命感を持って戦っている姿とそばで見ていると

世界に1000店舗もの店舗を出している
企業の社長さまのお言葉とは到底思えませんです。

一瀬社長がかつて語っていた格言は、

「利益を出すには、まずお客様を勝たせることが大事」

です。

言い換えれば「いかにお客様に喜んでもらい、
リピートしていただくか」なのだそうです。

私個人の体験からは、

利益を出すためには、まずお店が勝つことが大事

という行動だったように思えてしまいます。

たまたまそういうお店にあたってしまったのか、
それともいつの間にか、
そういう企業体質に変わってしまったのか。
私には分かりませんが、
大好きだったお店だけに、残念です。

 

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