こんにちは、PR現代の三澤です。
今回は、
「YouTube活用で変わるジュエリー接点。いま、店舗に訪れる“新しい出会い方”とは?」
について書いていきたいと思います。
■いま、変化の只中にあるジュエリー業界で
先日、あるクライアントとの会話の中で、
ジュエリー業界における店舗間の「差」が大きくなってきていると感じました。
一部の店舗では、厳しい状況が続いている一方で、
好調な成績を維持しているお店も確かに存在しています。
その違いは何か?
もちろん、既存顧客を大切にしていることが前提ですが、
“新規のお客様と安定的に出会えているかどうか”が、次の分岐点になっているように思います。
■既存顧客と新規顧客──2階建ての売上構造
顧客との信頼関係を大切にして、リピートにつなげること。
それはどのジュエリー店でも変わらずに重要なことです。
一方で、新しいお客様との出会いのチャンスをどうつくっていくかというテーマに、
早くから取り組んでいる店舗ほど、いまその成果を実感し始めています。
特に、YouTubeという動画メディアを活用しているかどうかは、
この数年で店舗の姿勢と結果を大きく分ける要因になってきました。
■実際に起きている事例:A社とB社の比較から
時計をメインに扱うある業態の話ですが、興味深い対比がありました。
A社の場合
3年前に「YouTubeに力を入れるべき」と提案した際、すぐに取り組みを開始。
地道な動画制作を継続し、いまでは、
- 年間で数千万円規模の売上に貢献
- 来店者の多くが「動画を見ました」と言って訪れる
という状態にまで成長しています。
B社の場合
同じタイミングで提案を受けたものの、
「そうですね」「やれたらやります」と言ったまま、具体的な行動には移らず。
その後もA社の成功を目の当たりにしながらも、足踏み状態が続いていました。
そして最近、「なんとかならないか」と相談が寄せられたのです。
このような事例を見ると、“知っていた”と“動いた”の差は、思っている以上に大きいのかもしれません。
■YouTubeで新たに出会うお客様の傾向
実際にYouTube経由で来店・購入につながったお客様の属性をクライアントと整理したところ、
これまでと少し違った傾向が見えてきました。
① いろんな宝石を見て選びたい外商での購入経験者
- 外商での購入経験がある方が、自分の目で比較検討できる店舗を探している
- 一般店頭の品揃え(特にダイヤ偏重)に物足りなさを感じて、情報を求めて動画にたどり着く
② ミネラルショーなどで宝石に興味を持った層
- 宝石ルースに出会い、YouTubeなどで熱心に情報収集する
- やがて「リアルな店舗でも見てみたい」と思うようになり、来店につながる
- 中には「最初は業界の人にバカにされたけど…」と感じながら、学び続けている方も
③ 癒しや楽しみとして動画を見ている層
- 宝石の輝きを“癒し”として楽しんでいる方
- 登場人物や語りの雰囲気、動画の世界観そのものに共感しているケースも多い
- 「何度も見ているうちに気になってきた」という声も
④ 地方在住で“目的来店”をする方
- 出張や旅行のついでに来店する予定を立てる
- SNSやYouTubeを通じて、お店の雰囲気や人柄を事前に把握している
- 新幹線や飛行機で来られることも珍しくない
■ 動画メディアと宝石業界の親和性と可能性
最近では、「テレビショッピングで宝石を購入したことがある」というお客様の話もよく聞くようになりました。
実際にはコロナ禍において、宝石のテレビやネットメディア経由での購入市場がぐんと上がったとも聞きました。
上記のユーザー属性についてお読みいただいたように、専門店の顧客層とは違う方々が実際に店に足を運んでいます。
近年では、instagramなどのSNSを通じて、ファン層を拡大し月商数億円規模のビジネスをされている方も登場してきています。
テレビやYouTubeなどのメディアを通じて、
「まずは見て知る → 興味を持つ → 検討する」という流れが当たり前になってきています。
そしてそうした流れの中に、「実際にお店に行ってみたい」という気持ちが生まれる。
これは、情報との接点から関係性が始まる時代になってきた、ということなのかもしれません。
■店舗だからこそできることも、変わらず大切
もちろん、動画やSNSだけで宝石が売れるわけではありません。
むしろ、そこで育まれた興味や信頼感を**“本物の関係性”に変えていくのが、店舗の役割**です。
- 実物を見て触れられる
- 丁寧な会話で安心感が伝わる
- スタッフのあたたかさや誠実さが心に残る
そんな人間的な価値があってこそ、動画での出会いは“ご縁”に変わっていきます。
■ 行動と継続が、小さな差を大きな成果に変える
今、成果を出している店舗には共通点があります。
- 情報に敏感で
- 行動が早く
- 小さな取り組みでもコツコツ継続している
すぐに結果が出るわけではありません。
でも、半年後、1年後、1年半後、気づけば「見てました」「行きたいと思ってました」という方が来店するようになる。
その時、はじめて「やっておいてよかった」と思えるのかもしれません。
私も、現場や経営の支援を通じて、こうした事例に多く出会ってきました。
だからこそ、改めてこう問いかけたいのです。
皆様のお店では、どんな出会い方が、いま起きていますか?