第4次産業革命時代のコネクテッド戦略

今日は久々に強烈な日差しと猛烈な暑さを感じる一日でした。
陽が落ちてからは若干涼しくなったとはいえ、今なお外は熱帯夜です。
訪問先から車で帰って来る際、窓を閉めていても秋虫の大合唱が聞こえ
確実に秋が近づいていると思うのですがこの暑さはいったいどういうことでしょうか。
明日以降2つの台風の影響で天気が崩れていくそうで、
暑さと悪天候のダブルパンチが心配です。
今度の15号は、関東上陸の可能性があるとのことなので、
大きな被害がでないことを祈るばかりです。

さて、今日は最近気になっている言葉についてです。

その言葉は「コネクテッド」です。

日本を代表するマーケッターの神田昌典さんが新聞で紹介されていたのですが、
国をあげての働き方改革で仕事時間がどんどん短縮されていき、
経営者にとっては難しい舵取りをしなければならない状況です。
そのような状況下でいかに効率的に成果を出すことができるかという課題を
解決する方法が「コネクテッド戦略」だというのです。

コネクテッドとはそのままの意味で「つながる」という意味で使われています。

呉服業界にとってはしごく当たり前のことですが、
ようは、顧客と一時的な接点を持つのではなく、
継続的につながる状態を作ること、なわけです。
かつては、社員一人ひとりが、お客様のことをしっかりと把握し、ケアし
大きな成果を出していましたが、
現在の呉服店で、顧客一人ひとりと継続的につながり、
高品質なコミュニケーションを実現することは困難な状況です。

神田さんいわく、そこで登場するのが
AIなどのデジタル技術です。
これらのツールを活用し、
ニーズの可視化、コミュニケーションの自動化などで
サービスを効率的に展開していくことで
なじみのVIP客のみならず多数のお客様とつながり、
利益に結びつけていくのだそうです。

すでにサブスクリプション形式で、
定期的に商品を提供し、継続的な利益を創出している企業があるそうです。
この企業は、
定額制でカットされた食材とレシピと調味料をデリバリーし、
顧客一人ひとりが利用した商品購入データなどを詳細にデジタル分析することで
ニーズに沿った追加提案を多数行なっているそうです。

昔ながらの八百屋さんが、常連のお客様のことを把握し、
ご家庭ごとに適切な野菜を提案していくスタイルを組織的に行うようなイメージでしょうか。

こうした小売りの現場という身近なところでもデジタル活用によるコネクテッド戦略で
営業革新、経営革新が起こりつつあるということですが、

もっと大きなレベルでもコネクテッド戦略が進行していることを知りました。
この話を聞いたのが今日のことなので、ちょっと遅すぎる感がありますが、
日本政府は2017年に「コネクテッド・インダストリー戦略」というものを発表していました。
経済産業省が発表している情報を読んでもすごく難しいのですが、
ようは、世界レベルでの経済競争の中で、
日本がイニシアチブを取っていくためには、
企業が単独で情報を抱えているのではなく、企業間や異業種間で情報を串刺し的に共有し、
新しい価値やマーケット、ビジネスモデルを作り上げていくことを目指していくというような話です。

今は第4次産業革命の真っ只中なのだそうで、
この第4次産業革命時代で世界で戦っていくために考え出された戦略が
「コネクテッド・インダストリー戦略」なのだそうです。

ちょっと前、よく目にしたキーワードは
デジタル・トランスフォーメーションでした。
IT技術、デジタルツールを活用し企業経営革新を行うという意味合いでした。

そして、コネクテッドです。
次から次へと新しいキーワードが出て来るので、
それぞれがどんな意味があり、
どんな違いがあるのかはっきり理解できている自信はないのですが、

国レベルから個人レベルに至るまで

IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなどの最新のデジタルテクノロジーを活用し、
目利きのベテラン番頭さん並みのホスピタリティを皆が発揮できる仕組みを作ることで
ユーザーにとっても企業にとってもウィンウィンのシナリオを描こうとしているっていうことですね。

日頃、ウェブサイトのアクセス解析をしていて、
データ分析がいかに重要かを痛感しているので、
このコネクテッド戦略の重要性はすごく理解できます。

呉服店の中には、大量の顧客情報、販売情報、購入履歴情報、
コミュニケーション情報がありますが、これが分析されないまま宝の持ち腐れ状態です。
これらのデータを適切に分析すれば、ニーズの可視化、新しい価値づくり、
新しい提案プランが見つかると思います。

そして政府のいうコネクテッド・インダストリー戦略になぞらえていえば、
たくさんの呉服店での販売傾向、価格傾向、売れ行きや企画内容、
コミュニケーション情報などを統合的に分析してみたら、
全く新しい発想の店のあり方や売り方、提案方法が見つかるかもしれません。

今何もないところから、何かを生み出すというものでなく、
すでに各店に存在している情報をデータ化し、それを統合分析するという
仕組みがあれば、これも可能かもしれません。

第4次産業革命時代にふさわしく、
呉服業界もコネクテッド・インダストリー戦略で
新しいマーケットを創造できるようにしたいなと熱帯夜の中で瞑想中。

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