お店の主張が先か、お客様ニーズが先か。

今日はちょっととりとめない
内容になりそうです。

今日伺ったお店で、
いいお話を聞きました。
ヘアメイク、着付けのお世話をして、
成人式に送り出したお客様から、

「幸せな仕事」をされてますよね?

と言われたそうです。

ヘアや着付けでお嬢さん方をキレイにして、
いい気分で一日を過ごすことができて、
お店の方々に、
ありがとうって言いたくなります。
そして、一生の思い出にもなる、
と成人式後に何人ものお母さんに
言われたのだそうです。

そうやって言葉にして、
伝えてくれる方ばかりではないけれど、
そう言われるとやっぱり嬉しいし、
報われる気持ちになると、
おっしゃっていました。

この話を伺っているとき、
考えていたのは、
呉服屋さんの商品というのは
着物なのだろうか、ということでした。

直接的には着物を
販売したり、レンタルしたり
しています。

が、このお客様たちが
言ってくれた言葉に
聞き覚えがありました。

それは、ブライダルプランナーさんの
ドキュメンタリー番組を
見ているときでした。

やはり幸せなお仕事ですね。
とお客様が言ってくれることが
嬉しいと、

取材されていた
ブライダルプランナーさんが
言っていました。

彼女は、形のないものを
販売しています。

結婚式というイベント、
プラン、サービスです。

形がないので、
結婚式と一口に言っても
お客様のご要望に合わせて
内容が違ってきます。

前日のこと。

別のお取り組み先の若社長と
雑談している際、
その社長が、
お店の強みやこだわりを強めると
絞られてしまい
成果が出なくなるんだ、
と吐露していました。

大都会ならいざ知らず、
地方都市では絞ることで、
機会損失を出してしまうということです。
絞ることで、
コンセプトや目指す方向が明確になり、
理想的な店づくりができるということは
もちろん理解されていますが、
現実はそうはいかないという
ジレンマがあるんですね。

そんな話を社長さんと
している中で、思いました。

たしかにこだわるほどに、
ターゲットも絞られてしまい、
お店のスタイルによって
ビジネスの規模が縮小
される可能性がある。

多く社員を抱える地域一番店の
経営者としては、
お店と社員を守る責務があります。
理想的なお店づくりのために
徹底的にこだわるという
ことが簡単にはできないんですね。

呉服業界に長く関わってきた
当社としては、
お店の独自性をしっかり持つことを
提唱してきましたし、

マーケティング界の
多くのプロが
同様の主張をしています。

が、現場には
そう簡単に割り切れない
ものがあるな、と思います。

お店の主張、コンセプト。
こだわり、強み。

とっても大切な要素です。

でも、モノ売り業という
存在が危うい状態にある令和の今。

現状の業態のまま
こだわりや強みを主張することが
果たして正しいのか。

そんなことを考えてしまいます。

ウェブの世界では、
お店の主張の前に、

ユーザーの課題やニーズを
徹底的に把握・分析することが
最優先です。

ユーザーの課題やニーズが
把握できてくると、
それに応えるためには
お店の強みが必要になってくる。

という流れです。

だからこそ、
今はお店の強みやこだわりを明確にする前に
お客様一人ひとりの課題やニーズを
しっかりと把握する
「ワントゥーワン」を心がけることが
まず、必要ではないかと思います。

お客様一人ひとり、ニーズも価値観も違う。

お店がこだわって何かを絞ると
いうお店視点だけで考えると
先細ってしまうリスクがありますが、
お客様一人ひとりのニーズや課題に
目を向けることで、
今まで見えてなかった
ビジネスの可能性や
視点を発見できるのではないかと。

こんなことを考えていると

「ニワトリが先か卵が先か」論争を

思い浮かべてしまいます。

お店の主張が先なのか?
お客様のニーズが先なのか?

イギリスの研究チームが
ニワトリが先という結論づけた
との発表をしたそうですが、

その後、卵が先派の猛反発があり、
宗教界からの反論がでたりして、

結局、いまだに結論が出ていないんだそうで。

私の考えも、明確な結論が
出そうにありません。

おそまつ。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◇PR現代公式LINEアカウントに
ぜひご登録ください。
https://lin.ee/rV8g8NU

◇ウェブ運用のご相談・お問い合わせはこちらから
https://pr-g.jp/contact

◇オンラインサポートメニューはこちらから
https://prgendai.stores.jp/

デジタルシフトを進めていますか?

 

関連記事

  1. かなり盛り上がるビンゴゲームでした

  2. 日本のおもてなしは、必要ない!?

  3. 収入ではなく、資産にフォーカスする

  4. コロナアプリ、衝撃の事実

  5. 勇気づけられた広告

  6. 緊急事態宣言再び。これからどう動くべきか。

2024年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031