皆様こんにちは！　PR現代の神山です。
ここへ来てグッと涼しくなりました。関東では10月並みの気候となっており、体がついていかない感じです。

Web上はかなりの盛況だった夏休み

さて、9月も2週目となりましたが、8月の夏休みは、振袖Web来店予約で過去最高を叩き出すお店が続出しました。昨年の夏に比較して、人流が多かったことも要因の一つと思いますが、着物専門店の経営陣が、今後の集客においてリアル集客だけに頼るやり方に限界を感じ、Webとリアルの両方をフル活用することに本腰を入れたことが大きいと思います。
ただ、地域による差も大きく、関東圏がもっとも予約件数が多かったようです。

関東は、イコール親と娘が同居している家族が多い地域といえます。逆にその他の地域は別居率が高く、お嬢様が帰省しづらい地域でもあります。
そんな中、この夏休み期間中は久しぶりの帰省を果たし親子で色々なことを行ったということではないかと想像します。
その一つが振袖選びだったわけです。

割合的に2022年成人の駆け込み、そして2023年成人が来店客の中心で、2024年成人も少しずつ増えてきたという印象です。

来店客数は多かったのですが、まだまだ下見感覚の家族も多く、他店も見たいからという理由で決めずに帰られるご家族も多かったとも聞いています。Web来店予約に対する成約率は平均85％ですが、ここへ来てその比率は下がってきているようです。

9月以降需要減少、年末に向けての仕込みを

問題は、これからの需要減少に対してどう立ち向かっていくか、です。夏休みが終わってしまえば、親娘揃ってお店に行くということが難しくなります。9月、10月はWeb来店予約も、実来店も減少することは間違いないでしょう。

なので、今から年末年始の最盛期に向けて、仕込みをしていく必要があります。

まず、オンライン接客による販売のシナリオを確立することです。
すでに一部のお店では実践し、成果も出しています。
オンライン接客で振袖が決まるのか？　と思ってしまいますが、実際には成功している例があります。
自店に合ったオンライン接客・オンライン販売の流れを作ることは今後の社会の変化を考えれば、必須項目です。

また、Web広告、SNS連携といったWeb上での複数接点を構築するフェーズに適応することも重要です。
現在、コンバージョンの内訳は、自然検索（GoogleやYahoo!での検索経由）とダイレクト（QRコードや検索履歴等）が中心で、Web広告からの予約数は非常に少ない傾向にあります。しかし、露出頻度を高めるにはWeb広告は欠かせません。来年以降の変化を考えると今からWeb広告展開をテストマーケティングしておくことは大切な一歩です。

SNSにおいても同様で、特にコンバージョン数は皆無と言っていいほど少ない状況ですが、増え続けるユーザー数を見れば、手を子招いてはいられません。振袖においてはInstagram、YouTubeなどビジュアル系のSNSを有効に活用できるよう研究・実践が求められます。

いかに効率化を図るか？

今Web集客で成功しているお店にも、大きな課題があります。それは、人的な負担が大きいということです。ブログのテーマ決めにはじまり、ブログ一本書くのにかかる時間、投稿にかかる時間、写真を準備、セレクト、調整する時間など。他にもGoogleマイビジネスへの投稿、LINE公式アカウントでの配信など、現時点での作業負担はとても膨大です。

今後は、いかにこうした負担を軽減できるかという課題を解決していくフェーズに入ります。これは私たちPR現代にとっても高い高い壁ですが、クライアントの成果を出すということがミッションの当社にとって最優先で取り組むべきことのひとつです。