こんにちは、しもじんこと、PR現代 代表の下島です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
先週、6月27日(月)に弊社では、定時株主総会を行いました。
今回ご紹介するのは、ブランディング視点から考える中小企業の株主総会についてです。
中小企業でも株主総会は必要なの?
当社においても財務顧問からのアドバイスがなければ、私も株主総会を開くことはなかったかもしれません。
中小企業であっても株式会社であれば、「株主総会」は必ず開かなければならないと 「会社法」で定められています。
しかし、総議決権数のうち3分の2以上の議決権が社長1人に集中しているような中小企業の場合、株主総会を開いていない会社もあるかもしれません。
また株主総会を開催したことにして、議事録だけ作成しているような場合もあります。しかし、株主総会を開催しない場合にリスクがあることも理解しておく必要があります。
株主総会が開催されていない場合,株主から株主総会決議不存在確認の訴え(会社法830条1項)を提起されると,この決定事項が無効となり、会社の活動に支障が生じるおそれがあります。
一方で、株主が1人の中小企業の場合などは、株主総会の招集を省略し、株主総会自体も書面決議できることがあります。
参考:FOLIO「中小企業は株主総会を開催するべき?株主が少ない場合の書面決議について」
森本総合法律事務所「株主総会・取締役会を開催しないリスク」
実は今回で2回目になるのですが、やってよかったと思っています。
ブランディング的観点から株主総会をやるメリットとは?
ストアブランド的観点から株主総会をやるメリットには次のような点があります。
①経営者の方針やビジョンが明確になる
事業の実態と今後の方針や計画を表明するためには、経営者自身の経営理念や計画、ビジョンを明確にすること必要。必然的に経営の実態と目標数値を経営者がよりリアルに認識する機会になる。
②客観的なアドバイスや気づきを得られる
株主からの助言や質問を受けることにより、自社における解決すべき課題を客観的に知ることができる。また会社の何を改善すべきか、多くの気づきを得ることができる。
③株主に自社の経営価値を認識してもらえる
ステークホルダーの一人である株主に対して、自社の実態と今後の方向性を知ってもらう良い機会である(これは経営計画発表会も同様)。企業価値を株主により理解してもらい、共感を高めることにより、ストアブランドの醸成にも結果的につながる。
株主総会は、株主に自社の経営価値をより深く理解してもらえる絶好の機会
弊社においては特にもめていることなどがないからかもしれませんが、それでも事前準備にはそれなりに神経を使いましたし、本当にきちんとやりはじめてよかったと思っています。
前回は役員のみの出席でしたが、今回は高齢の株主にもわざわざ出席していただき、株主総会の前にご自身のこれまでの歩みや歴史、ビジネスで大切にしてこられたこと、そして当社へ期待することなどをお話しくださいました。緊張はしましたが、本当にありがたいことです。
株主総会は、経営者としての責任を果たす場であるだけでなく、経営陣、株主、社員・・・。それぞれと良好で友好的な関係を築くために、私にとって、とても大切な年中行事となりました。
自分以外にも複数の株主がいらっしゃる会社、家族や親族意外にも株主がいらっしゃる会社は特に株主総会は大事だと思います。
参考:創業手帳「株主総会の招集や開催で知っておきたいことのまとめ。実施に必要な知識と手順を解説」
【このブログの著者】
下島 仁 Hitoshi Shimojima
株式会社 PR現代 代表取締役社長 マーケティングディレクター
2010年4月よりPR現代三代目代表取締役に就任。理念経営をベースにした「ネクストショップ」を提唱、理論化。次世代の顧客づくりと経営者づくりが使命。『ザ・ネクストショップ』次世代の顧客を創造する「ウェボリューション」実践法(セルバ出版)を2019年に発刊。アメブロ「しもじんのストアブランド・マーケティング」ジュエリー小売業のマーケティング実践勉強会「JMG」主宰者。