こんにちは、しもじんこと、PR現代 の下島です。
今回は拙著『ザ・ネクストショップ』で紹介していた「ネクストショップ・7つのアクション」をご紹介します。
その理由は、コロナが明けたことにより、お客様が旅行や外出などに志向が傾き、来店客数が減っていたり売り上げが落ち込んだりというお客様の声を耳にすることが多くなったからです。
下記の7つのアクション項目から「これだ!」と思うものがありましたら、ぜひご参考いただけましたら幸いです。
1: 店の主体性−コーポレートスローガンを明確にする
明快なスローガンが社員の共感を呼び、顧客の吸引力となります。どこを目指すのか、どこに向かっていくのかを、社員だけでなく、顧客や地域にまで公表するのがコーポレートスローガンです。
理念をコーポレートスローガンとして社内外に公表し、このスローガンのもとに社員も関係先もスクラムを組んでビジョンの達成や顧客満足の徹底に取り組んでいるか確認しましょう。
<ポイント> □経営理念・コーポレートスローガンを共有する (社内外に共通して発せられる、大志、思い、夢、高邁な目的意識)をコーポレートスローガンにし現場で生かす! |
2:魅力ある商品、看板サービスを提供する
「○○を買うならあの店」「○○のことはあの店にまず聞いてみよう」という店の看板となる商品、サービスを明確にした店は強い印象を生活者に残します。
お店の看板となる戦略商品を明確にし、それに磨きをかけることで顧客を誘因するパワーをもつことができます。
<ポイント> □圧倒的な強みとなる商品、サービスを一つ明確にしよう! ①店の強みを伸ばす ②顧客の要望をつかむ ③時流に合わせてリニューアルを怠らない |
3:プロフェッショナルを育成する
家族や知人を紹介したくなる店につながっています。専門分野を極め、顧客への対応や、ワークショップ、セミナー、次世代の顧客を育成するための啓蒙イベントなどを開催できるための人材育成をないがしろにしていないか確認しましょう。
<ポイント> □顧客の要望、悩みに気軽に相談にのれる専門家を育成する ①催事の開催ごとに知識を習得 ②商品ジャンルごとに得意分野を持たせる ③各種資格の取得・活用 |
4:名物催事をバージョンアップする
問屋任せではない自社の独自性のある催事を展開することで店の文化度が上がり、知名度も高まりストアブランド力が向上します。
催事は問屋から借りた商品を展示販売する委託販売会ではありません。顧客に感謝し商品の楽しみを伝える文化度の高い客づくりの場(祭り)づくりにあらためて取り組んでみてはいかがでしょう。地元のマスコミにも大いに活用すべきです。
<ポイント> □店の名物催事を企画し継続開催する。新たに生み出す ①奉仕会 ②展示会 ③処分会 |
5:地元貢献を強化する
「商品の良さ」「適正価格」を当然のこととし、さらに「地元貢献」「社会貢献」を継続している店が顧客や社員から信頼を集めます。共感をもたれ、また尊敬されるくらいの実績づくりを繁盛店は続けています。
<ポイント> □地元への貢献に積極的に取り組む ①地場、特産を活かしたものづくり ②地元で活躍する方とのコラボ ③地元の美化、文化活動への貢献 |
6:ウェブからの来店購入を高める
小売りのEC化、エンターテイメント化が進む中、価格的な面で安易に安売りに走るのは危険です。専門店である以上、基本的にまずはラグジュアリー(ぜいたくさ)を訴求する質の高さを伝えたいものです。
安売りに走っても長期的なリターンがある時代ではありません。購買動向のEC化率が高まる中、リアルの魅力化とまずはウェブから来店客を増やす具体的な対応が大切です。
<ポイント> □ホームページからの来店予約があるような魅力づくり、仕組みをつくる! ①ユーザーと店をつなぐ特定キーワードを抽出する ②会社案内型ホームページから見込み客発見型ホームページへ改修する ③Googleビジネス、LINE公式との連携を強化し、効果測定による改善サイクルを回す |
7:ウェブとリアルを融合して店のイメージアップをはかる
ウェブの効果は、来店購入を増やすだけではありません。ストアイメージを向上させる重要なメディアです。店舗、広告そしてウェブによるストアイメージ戦略が店の未来を大きく左右する時代です。イメージ戦略としてもウェブは大いに活用すべきです。
<ポイント> □ウェブとリアルを融合して店のイメージアップをはかる! ①店舗×ウェブのイメージ統一 ②SNS、情報誌と連動した情報拡散 ③地元のマスコミ等へのニュースリリースの配信 |
まとめ:ネクストショップに向けてダイナミックな変革を!
「ネクストショップ」に取り組んでいる経営者は「理念経営」に挑戦し、社員、顧客と心を一つにしながら、ダイナミックに未来をつくろうとしています。これからの生涯顧客をつくるために「7つのアクション」をあらためて点検し、信念をもって取り組んでいただくことを心から願っています。